2017年6月の貴重書展示
教科書は近代化の母
明治時代になると、「文明開化」の風潮の中で、欧米諸国の近代的な政治、文化、地理、地誌、思想等を記した本が出版されました。テレビやラジオもない時代、人々の欧米諸国に対する興味も尽きず、多くがベストセラーとなっています。中でも『西国立志編』『西洋事情』『輿地誌略』の3冊は、その販売数の多さから「明治の三書」と呼ばれています(*)。
また、これらの書籍は、欧米諸国の思想や社会制度を学ぶための教科書としても使われました。本展示では、日本が近代化を目指した時代に、教科書としても使われた資料を紹介します。
(*)石井民司著.中村正直伝.成功雑誌社,1907,p.66.
『輿地誌略』より
展示期間・場所
期間 6月1日(金)~28日(木)
場所 静岡県立中央図書館 閲覧室 貴重書展示コーナー