2016年9月の貴重書展示
妖怪
アニメ「妖怪ウォッチ」の大ヒットにより、現在は空前の妖怪ブームですが、日経エンタメによると戦後の妖怪ブームはこれで4回目だそうです。日本人にこれほどまでに愛されている「妖怪」ですが、実は江戸時代にも大きな妖怪ブームがありました。
そもそも、世の中の不可解な事柄を妖怪の類のせいにした記録は、7世紀の飛鳥時代から見られ、『日本書紀』のような正史にも多くの怪異譚が記されています。
江戸時代後期になると、印刷技術の発達により、黄表紙や浮世絵の題材として頻繁に妖怪が取り上げられ、一大妖怪ブームが巻き起こりました。このブームにより、今まで地方ごとバラバラだった妖怪の姿や名前が全国的に統一されるようになったと言われています。ちなみに、ブームに便乗して後世に創作された妖怪も多く、有名な「がしゃどくろ」も戦後の創作とされています。
展示期間・場所
期間 8月23日(火)~9月19日(水)
場所 静岡県立中央図書館 閲覧室 貴重書展示コーナー
(期間中、資料を入れ替えて展示します)
展示資料一覧
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