パンくずリスト:このページは ホーム »の下の デジタルライブラリー »の下の しずおかの貴重書常設展示 »の下の 2015年12月-2016年1月の貴重書展示 です

2015年12月-2016年1月の貴重書展示

『静岡県立葵文庫行幸記念写真帖』画像

「静岡県立葵文庫」

静岡県立中央図書館は平成272015)年で創立90周年を迎えました。

開館は大正141925)年41日。開館に際しては、徳川家の記念事業として渋沢栄一氏等の寄付を受け、徳川幕府旧蔵書や初代県知事関口隆吉収集資料も所蔵することになりました。開館当初は、館名を「静岡県立葵文庫」といい、場所も県庁の隣、静岡市追手町にありました。

戦時中は講堂等が空襲の被害に遭ったものの、館内の蔵書については当時の館長が懸命な消火活動を行い、焼失を免れました。また、貴重書も近隣の村などに疎開をさせ、空襲から守り抜きました。

昭和451975)年、静岡県文化センター構想により、当館は現在の地に移転し、館名も「静岡県立中央図書館」となりました。旧葵文庫があった場所には「葵文庫由来碑」が立てられ、当時の様子が伝えられています。

展示期間・場所

期間 12月1日(火)~1月25日(月)
場所 静岡県立中央図書館 閲覧室 貴重書展示コーナー
(期間中、資料を入れ替えて展示します)

展示資料一覧

画像をクリックすると、当館デジタルライブラリーの該当資料もしくは拡大画像が表示されます。

書名等 画像 略説
AJ008
『厚生新編』
『厚生新編』画像 百科全書の訳本です。本書は、フランス国ショメールの原著で、1743年版オランダ語訳よりの重訳です。徳川幕府は文化8年、浅草暦局内に蕃書和解御用を置き、高橋景保指揮の下、馬場佐十郎、大槻玄澤を訳員として、翻訳に着手しました。これは、公に洋書を訳読したはじめであると伝えられています。

K071/2
『春秋公羊伝』


『春秋公羊伝』画像

これは、家康の命により、将軍家と御三家に分賜された駿河御譲本の中の一つです。尾張藩主徳川家直の蔵書印とされる「御本」の印記があります。

維新前後に尾張徳川家から民間に流出していたとみられますが、新村出博士が入手、所蔵していたものを、静岡県立葵文庫の開館に際し寄贈いただきました。

S010/17
『静岡県立葵文庫記念写真帖』
『静岡県立葵文庫記念写真帖』画像 開館当初の静岡県立葵文庫(当館開館時の名称)の写真です。徳川家の記念事業として渋沢栄一氏等の寄附を得て、大正14年4月1日に県庁のお堀端、現在の静岡市クリエーター支援センターの場所で開館しました。
S010/31
『静岡県立葵文庫行幸記念写真帖』

『静岡県立葵文庫行幸記念写真帖』画像 昭和5年5月28日、昭和天皇が静岡県立葵文庫に行幸された際の写真です。午後4時25分に文庫長貞松修蔵の出迎えを受け、本文庫の沿革及び現況についての奏上をお聞きになり、天覧図書陳列室において、江戸幕府旧蔵書など1,100冊を、興味深く御覧になりました。

イベント一覧に戻る

貴重書展示一覧に戻る