2014年1月の貴重書展示
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浮世絵で見るお正月
K915-108-033-001 『千代の春獅子の狂ひ』
正月はもともとお盆とともに年に2回行われた先祖の霊を祭るための行事でした。しかし、夏のお盆の仏教色が強くなっていったため、正月は年神様をお迎えして、五穀豊穣を願う行事へと変わりました。鏡餅や注連縄、門松などの飾り物は全て年神様をお迎えするためのアイテムです。
豊作を願う行事としては、お正月は寒すぎると思うかもしれませんが、明治以前の正月は旧暦の1月(現在の2月頃)で、農作業の開始時期に近く、まさしく「新春」「迎春」と呼ぶのにふさわしい行事であったと言えます。
また、昔の庶民にとっては、正月はお盆と並ぶ貴重な休日で、おせち料理に日持ちする料理が多いのは、"女性を家事から解放するため"という説もあります。
日本人がここまで盛大に正月を祝うのは、自然の恵みに感謝し、自然と共に生きる日本人の生き方の表れです。お正月は、現代人が忘れかけている大切なことを思い出させてくれます。
今回の展示では、正月に関連する浮世絵等を紹介します。
展示期間・場所
期間 1月5日(日)~27日(月)
場所 静岡県立中央図書館 閲覧室 貴重書展示コーナー
展示資料一覧
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