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2026(令和8)年10月のWeb版貴重書展示「日本初の遣米使節」

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AJ13
『亞墨利加紀行』

万延元(1860)年、幕府は新見正興を正使とする使節団を初めてアメリカに派遣しました。後に「万延元年遣米使節」と呼ばれるこの一行は、1月に横浜を出港し、アメリカで日米修好通商条約の批准書を交換した後、世界一周を経て9月に品川沖へ帰着しました。当館では、当時アメリカから贈られた特許局年報や新聞報道の複製絵画のほか、使節団の監察(目付)である小栗忠順に随行した従者による日誌の写本『亞墨利加紀行』も所蔵しています。現在よりも圧倒的に外国の情報が少なかった幕末に、未知の世界へ赴いた一行が見聞した各地の風景や動物、さらにアメリカの人々が彼らを迎えた様子など、貴重な記録からご紹介します

展示期間・場所

期間 10月1日(木曜日)~10月29日(木曜日)
場所 静岡県立中央図書館 閲覧室に入ってすぐの貴重書展示コーナー

展示資料一覧

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書名等 画像 略説

AJ13

亞墨利加紀行

[出版年不明]

4冊(1帙)

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本書は、第1回遣米日本使節の監察・小栗忠順の従者が、およそ8か月にわたる行程を記録した日誌の写本です。使節団の構成や乗船したポーハタン号の装備に始まり、日々の天気や一行の行動、見聞した景色、風俗、動植物などが愛嬌たっぷりな挿絵とともに詳細に記録されています。

展示ページに描かれているのは、シルクハットをかぶった紳士とショールをまとった婦人です。ワシントン滞在中、使節団が招かれた舞踏会の参加者でしょうか。

別ページには、きらびやかな饗宴の様子も描写されています。初めて目にした楽器で奏でられる音楽を「船中で演奏される殺伐としたものとは違う」と評し、ダンスを「蝶が花に狂うさまに似ていて目が眩むようだ」と表現していることから、異国の華やかな世界に惹きつけられている従者の心情がうかがえます。

K406/39

第1回遣米日本使節図絵

出版年不明

著者未詳

6枚

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本書は、万延元(1860)年の遣米使節の一行について報じたアメリカの新聞、『FRANK LESLIES ILLUSTRATED NEWSPAPER』(1860年6月2日付)の複製です。

紙面には「到着と歓迎の様子」「国務長官との会見」など、使節団のアメリカでの様子を報じる多くの絵が掲載されています。

展示ページに描かれているのは、「批准書を運ぶ様子」です。批准書とは、日米通商修好条約の批准書を指し、交換は国務省庁舎で行われました。使節団を歓迎し、もてなす一方で警備には細心の注意を払っていたようで、批准書を運ぶ人物の周囲に洋装の警備員が何人も配置されている様子が描かれています。

AE264

Report of the Commissioner of Patents for the Year 1857

(米国特許局年報 1857年版)

安政5(1858)年

1冊

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<献辞の翻刻>

To Simme Boozen no Kami Envoy Extraordinary and Minister

Plenipotentiary of His Imperial Majesty The Tycoon of Japan, near the Government of the United States From Philip F. Thomas U,S,Commissioner of Patents

Washington City June 6th,1860

<献辞の大意>

米国特許局長ト-マス・F・フィリップから米国政府に親交ある日本の征夷大将軍の特命全権大使新見豊前守へこの書を贈呈する。

ワシントン市6月6日、1860年。

万延元(1860)年、日米修好通商条約批准書交換のため、正使・新見正興、副使・村垣範正、監察(目付)・小栗忠順ら遣米使節一行がポーハタン号にてアメリカに向かいました。

アメリカ滞在中に、およそ500冊の図書が使節団に寄贈されました。また、英語辞書11冊、英語文法書70冊、地理辞典10冊、地理書30冊、地図30冊、窮理書50冊、航海書70冊、航海家暦書70冊なども購入しました。

使節団などが現地で手に入れ、持ち帰ったこれらの書籍のことを「将来本」と言い、『Report of the Commissioner of Patents for the Year 1857』を含め、当館の葵文庫には寄贈図書のうちの10余冊が所蔵されています。

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