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2022(令和4)年9月のWeb版貴重書展示「よみがえれ!貴重書」

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AE160『The select speeches of Daniel O′Connell』

よみがえれ!貴重書

~Web版 貴重書展示~

静岡県立中央図書館では葵文庫や久能文庫をはじめ、たくさんの貴重書を所蔵しています。貴重書のほとんどが明治以前のもので、戦乱、火災、水害、虫食い、破損、遺棄などの災禍から逃れて、ようやく現代の私たちの元に残されたものです。

古い本はそのままにしておくと、次第に劣化し、失われてしまいます。貴重な資料を守り、活用し、未来へ伝えるために、当館では毎年継続的に専門業者による修復を行っています。
今回の展示では、修復された貴重書を修復前の写真とともに紹介します。

展示期間・場所

期間 9月1日(木曜日)~9月29日(木曜日)
場所 静岡県立中央図書館 入口入ってすぐの貴重書展示コーナー

展示資料一覧

画像をクリックすると、拡大画像が表示されます。

書名等 修復前 修復後

AE160
『The select speeches of Daniel O′Connell』(ダニエル・オコンネル演説選集)

ダニエル・オコンネル(オコネル・オコーネルとも表記される、1775-1847)は、アイルランドの政治家です。英国支配下のアイルランドにおける、アイルランド解放運動の指導者として活躍し、大衆運動を指導してカトリック信者への法的差別撤廃を勝ち取るなど、アイルランドの分権独立のために力を尽くしました。

この資料は、当館の特別コレクションであり、江戸幕府旧蔵書からなる「葵文庫」のうちの1冊です。開成所(幕府の洋学の研究教育機関)や静岡学校(静岡学問所、徳川家の駿河移封に伴い明治元年開設)の印記があり、明治維新前後に西洋の学術等の調査研究や教育に使用されていたであろうことが分かります。

【修復内容】

解体、表紙やページ破れなどの補修、綴じ補強、表紙と本体の接合

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AF146
『Nouvelle methode pour apprendre a lire, a ecrire et a parler une langue en six mois, appliquee a l'AnglaisA pictorial handbook of modern geography』(読み方・書き方・話し方を六ヶ月で学ぶ新学習法、英語応用版)

著者のオレンドルフ(Heinrich Gottfried Ollendorff 1803-1865)はドイツの文法学者です。文法指導と訳読指導を中心とする外国語の教え方「文法訳読教授法」を提唱し、19世紀半ばにはオレンドルフ教授法として隆盛を極め、日本の英語教育などにも大きな影響を与えました。

この資料は、当館の特別コレクションであり、江戸幕府旧蔵書からなる「葵文庫」のうちの1冊です。

【修復内容】

解体、表紙やページ破れなどの補修、綴じ補強、表紙と本体の接合、表紙革装丁のレッドロット処置

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