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2021(令和3)年12月のWeb版貴重書展示「12月14日は討ち入りの日」

浅野内匠頭様御泊御宿割帳

Q215-34
『浅野(あさの)内匠頭(たくみのかみ)様 御泊(おとまり)御宿割帳(おやどわりちょう)

12月14日は討ち入りの日

~Web版 貴重書展示~

元禄15年(1702)年12月14日の赤穂(あこう)藩浪人達の吉良(きら)邸討入り(赤穂事件)を題材にした「忠臣蔵」。

主君の仇討ちを苦労しながら準備し、本懐を遂げる物語は江戸時代の人々に深く愛され、歌舞伎や浄瑠璃の人気演目となり、浮世絵にも多く描かれました。

今回は、浅野(あさの)内匠頭(たくみのかみ)、吉良(きら)上野介(こうずけのすけ)が、東海道の白須賀(しらすか)宿(湖西市)にそれぞれ宿泊した時の宿割帳と名場面を描いた浮世絵を展示します。

また、東海道広重美術館で現在開催している展覧会「忠臣蔵」では、当館所蔵の浮世絵が多数展示されています。ぜひ、そちらも御覧ください。

*東海道広重美術館 展覧会「忠臣蔵」 会期:2021年11月16日(火曜日)~2022年1月23日(日曜日)

展示期間・場所

期間 12月1日(水曜日)~12月27日(月曜日)
場所 静岡県立中央図書館 入口入ってすぐの貴重書展示コーナー
(期間中、資料を入れ替えて展示します)

展示資料一覧

画像をクリックすると、当館デジタルライブラリーの該当資料が表示されます。

書名等 画像 略説

Q215-34

『浅野(あさの)内匠頭(たくみのかみ)様 御泊(おとまり)御宿割帳(おやどわりちょう)

浅野内匠頭様御泊御宿割帳

元禄8(1695)年9月15日の宿割帳。人数245人、馬18頭で、本陣のほか33軒に分かれて宿泊しており、参勤交代の途次であろうといわれています。

宿割帳には、吉良邸襲撃に参加した片岡(かたおか)源五右衛門(げんごえもん)・大高(おおたか)源五(げんご)・武林(たけばやし)唯七(ただしち)、国家老の大野(おおの)九郎兵衛(くろべえ)、討ち入り前に自刃した萱野(かやの)三平(さんぺい)の名が見られます。

Q215-33

『吉良(きら)上野介(こうずけのすけ)様 御下向(ごげこう)御休(おやすみ)御宿割帳(おやどわりちょう)』

吉良上野介様御下向御休御宿割帳

元禄8(1695)年2月8日の宿割帳。人数71人で、本陣ほか6軒に分かれて休憩しました。

1行目の「七人 永松(ながまつ)九郎兵衛(くろべえ)様 忠太夫」は、永松九郎兵衛ほか6名が忠太夫宅に割り当てられた記録で、のちに永松九郎兵衛は、吉良邸の事件で負傷しています。

K915-108-040-018

『今様忠臣蔵(いまようちゅうしんぐら)三段目』

(前半のみ)

今様忠臣蔵三段目

この絵は、塩冶判官(えんやはんがん)(浅野内匠頭(あさのたくみのかみ))が高師直(こうのもろなお)(吉良上野介(きらこうずけのすけ))を斬りつけ、加古川本蔵(かこがわほんぞう)
(梶川与惣兵衛(かじかわよそべえ))が止めに入っている場面を描いたものです。

手前では高師直(吉良上野介)が額を手で押さえ、烏帽子が落ちていることから、斬りつけられた直後であることが分かります。

周囲が突然の凶行に驚いている様や、何事かと御殿の奥の方から駆け寄ってくる諸大名など、緊迫感が伝わってくる構図となっています。

K915-108-040-024

『今様忠臣蔵(いまようちゅうしんぐら)十一段目』

(後半のみ)

今様忠臣蔵十一段目

この絵は、討ち入りの場面を描いたもので、作者の一笑斎房種(いっしょうさいふさたね)は細部までイメージを膨らませてこの場面を描きました。

赤穂浪士はそろいの羽織を着て、勇ましく闘っています。吉良上野介(きらこうずけのすけ)のいる棟だけでなく、女性たちのいる建物の屋根でも戦いが繰り広げられています。一方の吉良邸の人々は突然の襲撃に大慌てで逃げ出します。随分と慌てていたのでしょう、下着一枚で逃げ惑う姿も見られます。人々の中には、上手に隠れた人もいますよ、皆さんは見つけられましたか。

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