2013年5月の貴重書展示
新茶の季節
~日本一のお茶どころ静岡~
静岡における茶業の始まりは、鎌倉時代に聖一国師が静岡市の足久保にお茶の種を蒔いたことがきっかけです。これが現在の本山茶の起源です。本山茶は一時衰退しますが、初代竹茗堂の山形屋庄八が復興させ、江戸時代後期には、駿河は宇治・信楽と並ぶ煎茶の産地と言われるまでになりました。
明治初期は、世界的な茶の需要もあり、茶は生糸と並ぶ日本の主要輸出品目となりました。清水港は当時、茶の輸出量では日本一でした。ちなみに、茶の一大優良品種である「やぶきた」も静岡で生まれました。やぶきたを生んだ杉山彦三郎の像ややぶきたの原樹は当館の近くで見られます。
当館の特殊コレクションである「久能文庫」は、初代静岡県知事である関口隆吉が収集した資料ですが、その中には茶業に関する本も多く、県内の茶業を振興していこうという知事の姿勢が感じられます。今回の展示では、これら茶業に関する貴重書を紹介します。
展示期間・場所
期間 4月27日(土)~5月30日(木)
場所 静岡県立中央図書館 閲覧室 貴重書展示コーナー
(期間中、資料を入れ替えて展示します)
展示資料一覧
画像をクリックすると、当館デジタルライブラリーの該当資料もしくは拡大画像が表示されます。
イベント一覧に戻る