実施報告 |
静岡がんセンターの堀田欣一先生をお招きし、健康医療情報講演会を開催しました。当日は多くの方の参加をいただきありがとうございました。講師への質問も多く寄せられ、参加者は熱心に聞き入っていました。
堀田先生のお話の中で担当が特に印象に残ったことをお知らせします。
・大腸がんはがんの部位別で、死亡者数で2番目、罹患数で1番目に多くなっている。
・世界の国と比べても、日本は最も大腸がんが多い国の一つである。
・早期大腸がんや大腸ポリープにはほとんどの場合自覚症状はない。
・大腸がんの早期発見のためには検診を受けることが重要である。
・便潜血反応は死亡率抑制効果が証明されている。
・便潜血反応陽性者は全受診者のうち7.4%だが、そのうち精密検査を受診しているのは62.9%に過ぎない。
・精密検査を受診した人のうち0.22%が大腸がん、0.07%が大腸がん疑いと診断されている。
・検診で発見された大腸がんはステージが早く予後も良好である。
・早期がん患者に便潜血検査を2回行った結果、2回とも陽性だった方は42.5%に過ぎなかった。
・1回でも便潜血反応があった場合には迷わず精密検査を受診する必要がある。
講演の最後には、内視鏡的ポリープ切除術などの映像を見せていただきました。大腸ポリープやその治療の様子を実際に見られることはないので、とても参考になりました。
参加者からは 「聞き取り易く、とても良く分かりました」「検診の大事さが良くわかりました」「動画は大変わかりやすく理解の助けとなりました」等の感想が寄せられました。 |
|
内容 |
近年、患者数が増加傾向にある大腸がん。
その予防から治療までを、専門医から分かりやすくお話しいただきます。
医学的根拠に基づいた情報を、皆さんの健康づくりにお役立てください。
日 時 : 平成29年2月25日 土曜日 午後2時から午後4時
会 場 : 静岡県立中央図書館 3階会議室 (静岡市駿河区谷田53-1)
講 師 : 堀田 欣一 氏(静岡県立静岡がんセンター 内視鏡科医長)
対 象 : どなたでも
参加料 : 無料
定 員 : 50人(要事前申込・先着順) |
|