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【地域資料特集展示】プラモデルの聖地静岡

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「機動戦士ガンダム」シリーズのプラモデル「ガンプラ」を格納した超小型人工衛星を宇宙空間へ打ち上げ、宇宙から2020年東京オリンピック・パラリンピックを応援する「G-SATELLITE」というプロジェクトをご存知ですか?

静岡県にはそのガンプラの製造拠点であるバンダイホビーセンターやタミヤなどの世界有数の模型メーカーがあり、生産工場は38事業所、プラモデルの出荷額日本一を誇っています。(「平成30年工業統計調査品目編」(経済産業省))

静岡で誕生したガンプラが宇宙へ発進する今年、模型に懸ける静岡県人の情熱を感じてみませんか。

静岡県の模型産業

静岡県の模型産業のルーツは、江戸時代に駿府城や静岡浅間神社造営のために全国から集められた名工だといわれています。豊富な森林資源を背景に、優れた職人集団が定住して木工業が発展し、その匠の技と「ものづくり」の精神が模型産業の今に受け継がれているのです。

当初、模型の主流は木製でした。1932(昭和7)年に静岡で木製模型飛行機の製造販売が開始され、これが静岡県の模型産業の第一歩となりました。同年には静岡県模型飛行機工業組合が発足しています。

太平洋戦争終戦の年の1945(昭和20)年、GHQにより飛行機と共に飛行機模型の生産が禁止され、模型業界に危機が訪れます。そのような状況下「江戸時代より木工産業が盛んであった静岡市では、いち早く模型産業が立ち上がった(『日本プラモデル50年史1958-2008509/ニホ)とあるように、戦後すぐに模型メーカーが次々と創業していきます。

1959(昭和34)年には第1回生産者見本市(現静岡ホビーショー)が開催されました。ところが、1950年代後半にプラスチックモデルが輸入され始めると、木製が主流だった模型業界は大転換期をむかえます。この転換期を各企業の創意工夫で乗り越え、それぞれに得意分野を活かして数々のヒット商品を生み出し、静岡県はプラスチックモデルキットの出荷額全国比90(平成29)を誇る一大生産地となったのです。

展示期間・場所・資料

  • 展示期間  2月1日(土)~3月29日(日)
  • 展示場所  当館2階閲覧室 地域資料特集展示コーナー
  • ブックリスト 展示資料リストご覧ください。