子どもはことばの意味を自分で考えることによって単語を覚え、語彙を作っていきます。そして、言葉を覚えることは考える力の発達にも深く関与します。幼いころから絵本を読むことは言葉の発達にも思考の発達にも大きな役割を果たします。
今回の講演では、「ことばを覚える仕組み」「ことばと考える力の関係」「絵本読みと読書の役割」を3本の柱にして、子どものことばの力を育て、考える力を発達させるために、大人は何をしたらよいのか、特に絵本を読むことが、小学校入学以降の読解力、問題解決力にどのように関わっているのかを、認知科学のエビデンスをもとに読み解きます。
※募集定員に達しました。たくさんのお申込みありがとうございました。
演題
言葉の発達、思考の発達を助ける絵本読みと読書
講師
今井 むつみ 氏(慶應義塾大学環境情報学部教授)
専門は認知科学、特に認知心理学、発達心理学、言語心理学。特に語彙(レキシコン)と語意の心の中の表象と習得・学習のメカニズムを研究する。
主な著書は以下のとおり。
『英語独習法』(岩波書店)2020
『学びとは何か―<探究人>になるために』(岩波書店)2016
『ことばと思考』(岩波書店)2010
『レキシコンの構築:子どもはどのように語と概念を学んでいくのか』(岩波書店)2007
『親子で育てることば力と思考力』(筑摩書房)2020
『言葉をおぼえるしくみ:母語から外国語まで』(筑摩書房)2014
『ことばの発達の謎を解く』(筑摩書房)2013
『新・人が学ぶということ:認知学習論からの視点』(北樹出版)2012
など多数。
詳細
日時
令和4年7月5日(火曜日)13時から15時
場所
静岡県立中央図書館 2階講堂
(静岡市駿河区谷田53-1)
参加費
無料
定員 ※定員に達しました。(6月20日)
50人(先着順)
申込方法
来館 総合案内カウンターにて申込電話 054-262-1246ふじのくに電子申請サービス
※事前申込は必須です。
申込期間
令和4年5月26日(木曜日)から7月1日(金曜日)まで
その他
館内ではマスクの着用をお願いします。マスク着用にあたっては、口・鼻全体を覆ってください。また、手指消毒にご協力をお願いします。なお、以下の症状等がある場合は当日の参加をご遠慮ください。
- 発熱がある場合
- 平熱比+1度超過している場合
- 味覚・嗅覚の消失のある場合
- 息苦しさ(呼吸困難)・強いだるさがある場合
- 軽度であっても咳・咽頭痛・風邪等の症状がある場合
なお、新型コロナウイルス感染症の拡大状況によって講演が中止となる場合があります。
お問い合せ
静岡県立中央図書館企画振興課
電話番号 054-262-1246
メール webmaster@tosyokan.pref.shizuoka.jp
子ども図書研究室とは
「子どもと本を結ぶ活動」に関わる方々を支援することを目的とし、平成16年に、静岡県立中央図書館に開室しました。平成15年以降に刊行された児童書や絵本のほぼすべてを研究用として収集しています。
研究室では、子どもと本を結ぶ活動に関わる方の専門的知識習得や技術・資質向上のために、毎年、講演会を開催しています。