実施報告 |
聖隷三方原病院の白濱茂穂先生をお招きし、健康医療情報講演会を開催しました。当日は多くの方の参加をいただきありがとうございました。講師への質問も多く寄せられ、参加者は熱心に聞き入っていました。
白濱先生のお話の中で担当が特に印象に残ったことをお知らせします。
・皮膚の病気は誰にでも見えるため、誤解や迷信を起こしやすい。親切心からの助言が患者さんを傷つけている可能性があるので、そっとしてあげてほしい。一番の親切は病院で医師の診察を受けることを薦めることである。
・湿疹は皮膚科診療の中で3分の1を占める最もポピュラーなものである。
・湿疹の原因は刺激物質やアレルギーなどの外的要因である。
・乾燥肌は敏感肌なので、より強い痒みを感じる。
・垢の中に天然保湿因子と外的因子を防ぐのに重要な各層細胞間物質が含まれる。
・身体の洗いすぎは表皮の重要な角質を無くしてしまう。
・熱湯や長湯は避け、身体を洗う時はナイロンタオルでゴシゴシ洗わずに、素手にとった泡で優しく洗う。(生まれたての赤ちゃんを洗うように)
・赤ちゃんの食物アレルギーは消化管よりも皮膚から吸収されると考えられている。そのため離乳食を与える時は、口の周りを清潔に拭くよりも、ワセリン等で保護したほうがよい。
・ステロイドは正しく使えば良薬である。不本意に使わないように気を付けることが大事。
・水疱瘡と帯状疱疹は同じウイルスである。ウイルスが体内に潜伏していて、たまに再活性化する。
・帯状疱疹のウイルスやヘルペスウイルスは、完全に身体の中から無くすことはできないので、発症したら早めに薬を投与して対処する。
講演ではスライドで写真や図を見ながら、とても丁寧にわかりやすくご説明いただきました。
参加者からは 「お話がわかりやすく、とても勉強になりました」「病院ではなかなか詳しく聞く事ができないので、先生のお話を聞けて良かったです」「もっと話を聞きたかったです」等の感想が寄せられました。
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内容 |
アトピー性皮膚炎、湿疹、じんましん、帯状疱疹などの皮膚疾患。症状を改善するにはどのような方法があるのでしょう。 聖隷三方原病院皮膚科医師である白濱茂穂氏をお招きし、これらの病気について、詳しくお話しいただきます。
■ 日時 平成30年2月17日(土曜日) 午後2時から4時 ■ 会場 静岡県立中央図書館3階 会議室 (静岡市駿河区谷田53-1)
■ 講 師 白濱茂穂氏(聖隷三方原病院 皮膚科医師)
■ 参加無料
■ 対象 どなたでも
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