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今回展示する『群書治要』は、当館の貴重書コレクションの中でも特に貴重な資料で、まさに「お宝」です。
『群書治要』とは、宋の時代の中国で、政治の手本にするために、三国志や漢書などの古典を集めて抜粋したものです。
徳川家康は、この『群書治要』を江戸幕府の治世の参考にするため、元和2(1616)年、日本で最初の銅活字本として出版しました。
これが「駿河版群書治要」です。10万個以上の膨大な銅活字を用いたにも関わらず、作成期間はわずか4か月という驚異的なスピードでした。
当時の版本は、駿府城で保管された後、和歌山に移されましたが、昭和3(1928)年に、紀州徳川家の徳川頼貞侯爵によって当館に寄贈されました。
当時の版本で現存するものは少なく、大変貴重なものとなっています。
展示期間 9月1日(火)から9月29日(火)まで
展示場所 当館2階 閲覧室
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