図書館周辺のPHOTOギャラリー(春編)
第1回/春編
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1 県立中央図書館とソメイヨシノ
2 緑色の不思議な桜 ギョイコウ
3 一面のシバザクラ
4 大輪の桜 関山(カンザン)
5 園地の桜並木
6 少し緑がかった桜 ウコン
7 満開の桜並木 右下は大島桜
8 クルメツツジ
9 ピンクのつぼみから白の大輪へ 一葉
花の説明
1・5 ソメイヨシノ〔染井吉野〕
バラ科サクラ属。エドヒガンとオオシマザクラとの種間雑種と考えられる栽培品種。江戸後期に江戸染井村から「吉野桜」の名前で広まった。花付きがよく生育も早いことから観賞用のサクラとして人気を呼び、明治期になると全国的に広く栽培され名前も"染井吉野"とされた。今では海外でも数多く栽培されており、日本を象徴する栽培品種となっている。
2 ギョイコウ〔御衣黄〕
バラ科サクラ属。花弁に緑色の筋が入る珍奇な花色で有名な栽培品種で、品種名はこの花色を貴人が着用する衣服の色に見立てたものといわれる。古くから栽培されており、シーボルトが持ち帰った江戸時代の標本も現存する。
3 シバザクラ〔芝桜〕
ハナシノブ科クサキョウチクトウ属。耐寒性常緑多年草。ほふく性の茎を伸ばして広がるので、傾斜地のグランドカンバーとしてよく植えられる。日当たりのよい場所を好む。サクラ形の花がシバ類のように地面を覆うので「芝桜」。
4 カンザン〔関山〕
バラ科サクラ属。東京の荒川堤から広まったといわれる栽培品種。赤みの強い豪華な花が印象的で、現在では八重咲きのサクラといえばこの品種を連想する人が多い。開きかけの花は塩漬けに加工し、桜湯の原料とされる。
6 ウコン〔鬱金〕
バラ科サクラ属。サトザクラの栽培品種。「鬱金」の名前は江戸中期から記録があるが、「黄桜」や「黄金桜」「浅黄桜」などの名前も記録されている。色が珍しいことから全国でよく栽培されいる。
7 オオシマザクラ〔大島桜〕
バラ科サクラ属。伊豆~房総の海沿いに多く生育するが、薪炭材や園芸品種の接木用台木として栽培もされ、東北以南の各地で野生化したものがみられる。花は大型で香りがあり、多くの栽培品種の親となった。葉は厚く毛がない点が食用に適しているので、桜餅を包むための塩漬けに加工される。全国のシェアの大半は伊豆半島で生産されている。
8 クルメツツジ
ツツジ科ツツジ属。ヤマツツジ、サタツツジ、ミヤマキリシマの種間交雑種といわれる。ツツジのうちでは最も早く開花する。戦後、久留米で大量生産され、全国的に植えられるようになった。江戸時代に品評会を行っていた久留米藩が作り出した改良品種だったことが名前の由来。
9 イチヨウ〔一葉〕
バラ科サクラ属。東京荒川堤から広まった栽培品種で関東地方に多いとされるが、現在では全国で栽培される。品種名は雌しべが1本で下部が葉に変化する花が多いことによる。花が大きな八重咲き品種中では花期が早い。
引用した資料
- 1・6 勝木俊雄/著「日本の桜 増補改訂フィールドベスト図鑑」学研 2009年
(当館請求記号479.75/カツ) - 2・4・7・9大原隆明/著「サクラ ハンドブック」文一総合出版 2009年
(当館請求記号479.75/オオ) - 3・8長岡求/監修「色と咲く順でわかる花の名前事典 最新品種+人気の花々460種」永岡書店 2005年(当館請求記号627.03/ナカ)