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ごあいさつ

成長する図書館を目指して

 静岡県立中央図書館のウェブページを御覧いただき、感謝申し上げます。

 令和6年4月に着任した館長の高橋健二と申します。私事ですが、静岡県立中央図書館には平成22年度から24年度まで調査課一般調査係に勤務した経験があり、12年ぶりに戻って参りました。図書館勤務を通して様々なことを学ばせていただきましたが、特に印象深いものの一つに、ある研修で学んだ「ランガナタン博士の五法則」があります。インドで数学教師をしていたランガナタン氏は、1924年に31歳でマドラス大学図書館長に就任しました。その後英国派遣等を契機として図書館業務の背景にある原理原則を探究し、1931 年 に『図書館学の五法則』を刊行しました。

第一法則:Books are for use(本は利用するためのものである)

第二法則:Every reader his or her book(いずれの読者にもすべて、その人の本を)

第三法則:Every book its reader(いずれの本にもすべて、その読者を)

第四法則:Save the time of the reader(読者の時間を節約せよ)

第五法則:Library is a growing organism(図書館は成長する有機体である)

 なかでも、私は第五法則に深い感銘を受けました。発表から90年以上経った今でも、この法則は現代社会を生きる私たちに重要な示唆を与えてくれます。

 図書館を離れていた年月の間に、職場等のICT化、共生社会の一層の進展、スマホの爆発的普及等、社会は大きく変容しました。図書館の基本機能である資料の収集・保存・活用という普遍的役割は維持しつつも、新館の整備等を視野に入れ、私たちも時代に合わせて進化していく必要を感じます。「図書館は成長する有機体である」ことを念頭に、これからも県民の皆様の「調べる」「考える」「解決する」を支える図書館であり続けられるよう、職員全員で努力していく所存です。

令和6年4月

静岡県立中央図書館長 高橋 健二