5教導石~明治時代のQ&A~
教導石は1886(明治19)年7月に建立された高さ約180㎝の石柱である。正面の「教導石」の文字は山岡鉄舟の筆になるといわれる。正面と両側面の上部に静岡から各地への距離を記した里程略表が記されている。
向かって右側面に「尋ル方」、左側面に「教ル方」と彫られていて、市民が何か分からないことを紙に書いて右側面に貼り付けると、その質問事項に詳しい人が左側面に回答を貼ることができた。 裏面には石柱を建立することに賛同した80人の名前が刻まれている。
参考文献 記号は静岡県立中央図書館請求番号
- 静岡市教育委員会『静岡の文化財』<S709/102>
壬生芳樹『東海道と碑』(静岡新聞社)<S290/137> - 前林孝一良『徳川慶喜 静岡の30年』(静岡新聞社)<S289/ト13-9>
- 『ふるさと百話』2(静岡新聞社)<S204/15>
- 柿下木冠「山岡鉄舟の教導石」(『静岡の文化』52)<SZ00>