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名著・貴重書/洋書と明治初期の翻訳書
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(1)法律書 7

AE17-1〜3
Willam Blackstone
“Commentaries on the Laws of England” 3rd ed. London, 1862.
(ウイリアム・ブラックストン『イギリス法釈義』第1〜4巻[第4巻欠] 第3版 1862年 ロンドン) 3冊 [初版は1765-69 ]
印記:開成所、静岡学校
第1巻のタイトルページ
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 この大著は、ブラックストン(1723-80)が、オックスフォード大学での講義の草稿をいくどか推敲し、約10年の歳月を費やして完成した不朽の名著である。この本は、中世以来数世紀にわたって積み重ねられてきた膨大な判例を吟味整理して、当時のイギリス法の全貌を明らかにしようとしたものである(1) 。15歳のベンサム(Jeremy Bentham)(1748-1832) は、ブラックストンの講義を、大学で「反抗の耳」をもって聴いている(2)。
 この『イギリス法釈義』はアメリカでも大いに読まれ、イギリス法の継受を促進する原動力ともなった。江戸幕府旧蔵の当館本は初版からおよそ100年後のものである。

<参考文献>
    (1) (322.9-103) 末延三次『英米法の研究(下)』東京大学出版会 1971年 p.733-734.
    (2) 内田力蔵「ベンタムとブラックストウン(一)」(『社会科学研究』1巻4号 1944 年)p.6.

 
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