駿府(静岡)学問所に引き継がれた江戸幕府旧蔵書には、原則として学問所の印記(A・B・Cの各印)が確認される。
駿府(静岡)学問所の印記(3タイプ)
A 印
B 印
C 印
A「駿府学校」印
 
B「静岡学校」印
 
C「静岡学校之章」印
AN-33
(4.8×3.3cm)(朱)
「駿府学校」印
AN-37-3
(4.8×3.3cm)(朱)
「静岡学校」印
AN-210
(4.4×2.8cm)(朱)
「静岡学校之章」印

 全体としてはB印が圧倒的に多いが、仏書と和書に関しては、A印がB印をかなり上回る。特に和書の場合は、A印の殆どが箱館奉行所(はこだてぶぎょうしょ)、諸術調所(しょじゅつしらべしょ)の旧蔵書に見られる。

 C印は極めて少なく、確認されているのは僅か数部である。ただ、静岡学問所が刊行した「四書白文」(明治3年〜1870〜)「小学白文」(明治5年〜1872〜)〜葵文庫には無く、国立国会図書館、清水市立清水小学校などで所蔵〜には、表紙見返しにC印が見える。

 
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