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現在位置:HOMEの中のメールマガジンから図書館員の棚から3冊(第50回)(2015/11/13)

図書館員の棚から3冊(第50回)(2015/11/13)

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図書館員の本棚拝見!
このコーナーでは、あなたの町の図書館員が本や雑誌、漫画を御紹介します。
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■第50回目は 浜松市立中央図書館 川崎 智子 さん  です。■


1.『夢みるピーターの七つの冒険』(イアン・マキューアン/著 中央文庫 2005年)

 ピーターは空想好きな10歳の男の子。周囲からはいつもボーっとしている、ちょっと変わった少年だと思われています。

 しかしピーターは、いつだって想像の世界で大冒険をしているのです。時には老猫と入れ替わってしまったり、泥棒と戦ったり、人形たちに襲われたり、消えるクリームで家族を消しちゃったり…。でもピーターは「想像力」を駆使してピンチを切り抜けます。「想像力」があれば、いじめっ子とも分かりえるし、生意気な妹は愛すべき存在に、意地悪な隣家のおばさんだってヒーローになるんです。

 イギリスを代表する現代作家のマキューアンが子ども達にむけて書いた物語ですが、大人の視点で読むのもまた楽しい作品です。

 

2.『なんらかの事情』(岸本佐知子/著 筑摩書房 2012年)

 著者の本業は翻訳家。ちょっとユニークな英米小説を訳する方ですが、ご本人の視点もとてもユニーク。それはこのエッセイを読めばわかります。

 ダースベイダーの1日(特に就寝時)に思いを馳せる「ダース孝」、いずれ訪れる死のために走馬灯の準備をしてみる「上映」、ひらがなの『め』と『ぬ』は仲が悪いのではないかと懸念する「やぼう」等々。

 前掲「夢みるピーターの七つの冒険」のピーター少年に負けず劣らずの豊かな想像力。それもちょっとこじらせ気味。

 本作はエッセイ第3弾ですが、前作「気になる部分」「ねにもつタイプ」もニヤリとしてしまう面白さです。



.『ミラノの太陽、シチリアの月』(内田洋子/著 小学館 2012年)

 長くイタリアに在住していた著者が、出会った人々や出来事を綴ったエッセイです。

 一編々がとても味わい深くて、まるで良質の短編小説を読んでいるよう。

 チャーミングな人々が大勢登場しますが、特にお気に入りのエピソードは「ロシア皇女のバレエダンサー」。寂れた港町で出会ったロシア皇族の末裔老嬢とその忠臣たる元バレエダンサーの波乱な人生を綴っています。これがもう、思わず地団駄を踏んでしまうくらいロマンチック。他、「鉄道員オズワルド」の人生に感涙し、「田舎の祝宴」に登場する郷土料理の数々にうっとりし…。イタリア人の悲喜こもごもがギュッと詰まった1冊です。


 
                 次回は浜松市立城北図書館 池川 里果 さん  です。 

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