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図書館員の棚から3冊(第33回)


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図書館員の棚から3冊(第33回)

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 図書館員の本棚拝見!
 このコーナーでは、あなたの町の図書館員が本や雑誌、漫画をご紹介します。
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■第33回目は  函南町立図書館 大畑 真依 さん です。■


1.『風が強く吹いている』 (三浦しをん/作 新潮社 2006年)

 皆さんはお正月に箱根駅伝を観戦していますか。今年は青山学院大学が見事に初優勝を飾りましたね。私は昔は箱根駅伝に全く興味がなかったのですが、この本を読んでから箱根駅伝にはまるようになりました。
 高校時代は陸上の天才と呼ばれていた主人公カケル。しかし高校時代に問題を起こし、陸上とは無縁の大学に進学をすることになったのですが、その大学で運命的な出会いが待っていました。その運命的な出会いから、寄せ集めの陸上部員10名で箱根駅伝を目指すことになるという無謀な小説。現実には不可能とも思える話なのですが、毎年予想外のドラマを生んできた箱根駅伝だからこそ、もしかしたら現実でもありうるかもしれないと思ってしまいます。この本を読んで、もう一度箱根駅伝を楽しんでみませんか。また、登場人物一人一人が実に個性的で、箱根駅伝のことをよく知らない方でも楽しめる1冊です。


2.『美しい写真とAR動画で手に取るようにわかる宇宙の教科書』
(渡部潤一/監修 ブティック社 2013年)

 冬の晴れた日の夜は星空がきれいですよね。天体に興味があるという方も少なくないのではないでしょうか。宇宙や天体の本はたくさんありますが、この本のすごいところは、AReaderという機能を取り入れている点です。スマートフォンやタブレットをお持ちの方はぜひ試してみてください。AReaderのアプリで美しい動画を見ることができます。
 美しい写真もたくさん掲載されているので、スマートフォンやタブレットを持っていないという方でももちろん楽しめる本になっています。特に後半では、イラスト図解を用いて宇宙理論のことを分かりやすく説明されており、宇宙のことを軽く学びたいという方にもおすすめの1冊です。この本を読んで、ぜひ宇宙に思いを馳せてみませんか。


3.『リタと旅する。』(いのちのことば社フォレストブックス 2015年)
 

 皆さんはNHK朝の連続テレビ小説「マッサン」を見ていますか。毎朝15分間のこの時間を楽しみにしている方もいらっしゃるのではないでしょうか。私も仕事が休みの日や遅番勤務の日の朝の楽しみの一つになっています。
 「マッサン」関連の本はいくつか出版されていますが、この本はヒロイン亀山エリーのモデル「竹鶴リタ」に焦点を当てています。スコットランド、大阪、横浜、小樽、余市・・・。リタゆかりの地を巡り、その生涯を感じることができます。竹鶴家の元お手伝いさんのインタビュー話や、料理上手だったリタのレシピの一部も載っており、竹鶴家の生活の様子にも触れることができる1冊です。写真やイラストも豊富なので、リタのことを知るとっかかりにぜひ読んでみてください。


           次回は 函南町立図書館 相庭 瞳 さん です。

   
 

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