パンくずリスト:このページは ホーム »の下の メールマガジン »の下の 2011年 »の下の リレーエッセー »の下の リレーエッセー(第152回) です

リレーエッセー(第152回)

現在位置:HOMEの中のメールマガジンからリレーエッセー(第152回)

リレーエッセー(第152回)

「こんな図書館にしたい」「私の出会った図書館員」「心に残るこの1冊」など、図書館員の“おもい”をリレー形式で紹介していきます。

■第152回目は 富士宮市立芝川図書館長 佐野 清さん です。

 「将来、図書館で働くためには、どうしたらいいですか?」
 職場体験学習として受け入れている中学生や高校生から、また、子どもの就職を心配する母親からよく質問されます。希望を持たせたり、現実を伝えたり、相手にあわせて答えているのですが……。
 富士宮市では、ひとりずつではありますが3年連続で司書を募集しており、今年は、1人の募集に対し、県内外から46人の応募があったとのことです。ちなみに、この2年間は県外の方が採用となっています。きっと、「富士宮市」のことは何も知らないけれど、図書館への熱意と想いを持って富士宮市に来たことと思います。
(実は私も、30年前から富士宮市にお世話になっているひとりなのです。)
 年間約1万人が司書資格を取得していると言われていますが、その中で公立図書館を希望している方が正規職員となるチャンスは本当に少ないと思われます。大学図書館においても、派遣職員の方が多くなっており勤務期間も短いと聞きました。
 嘱託員や臨時職員として頑張っていらっしゃる方も大勢います。どうすれば、またどうなれば、図書館における勤務環境が整備され向上するのでしょうか。(日本の図書館界をリードしている方々にぜひお考えいただきたい。)
 長い間、私も図書館で勤務させていただいていますので、自分の想いが届く範囲では努力したいと考えています。
 毎年、県内のいずれかの図書館で職員の募集があり、勤務するチャンスが少しでも増えればと願っています。

  次回は 富士宮市立中央図書館 立川 清美 さん です。 

リレーエッセーへ戻る