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リレーエッセー(第151回)

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リレーエッセー(第151回)

「こんな図書館にしたい」「私の出会った図書館員」「心に残るこの1冊」など、図書館員の“おもい”をリレー形式で紹介していきます。

■第151回目は 御殿場市立図書館 鈴木 博さん です。

 「本を読もう!」と小学生のころから言われ続けてウン十年、決して本嫌いな子ではありませんでしたが、興味のない本には一向に手が伸びず、見かけるたびに読書をしている子がいると「一体何をそんなに読んでいるのだろう?」と不思議に思っていました。今になって思うのは、そんな彼・彼女たちは自分が現在感じている、読書の“本当の”面白さに早くから気付いていたのかな、ちょっぴりうらやましかったなということです。
 そういう自分は相も変わらずノンジャンル志向なのですが、読書量は格段に増えました。そのきっかけはいわゆる「メディアミックス」に触れるようになったことです。原作(書籍)がTVドラマ、映画、音楽、インターネット等でお互いにつながることで、入り口はどこからとしても原作(書籍)に触れる機会が増えました。一旦手にすると興味のある好きな本のことですから、そこに描かれている別のこと(物語の展開がタイムトラベルならタイムパラドックスなど)が気になって……と、どんどん違う引き出しを開けることになり、ここから自分の“読まず嫌い”が減っていったことになったみたいです。こんな風に読書のチャンスはいつでも、どこにでも転がっているのではないでしょうか?

  次回は 富士宮市立芝川図書館長 佐野  さん です。
 

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