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リレーエッセー(第150回)

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リレーエッセー(第150回)

「こんな図書館にしたい」「私の出会った図書館員」「心に残るこの1冊」など、図書館員の“おもい”をリレー形式で紹介していきます。

■第150回目は 伊東市立伊東図書館 平澤 隆二さん です。

 伊東市役所に入って14年たちました。大学に入った頃は図書館で働きたいという希望に燃えていたのですが、紆余曲折あって伊東市役所に一般事務職として入り、12年間は、学校の施設・設備の管理業務、生活保護業務、統計業務を経験してきました。その間、それぞれの仕事にやりがいを感じていたこともあり、図書館へ異動したいと思ったことはなく、このまま図書館に異動することもないだろうなと漠然と考えていました。
 しかし、ある方から、「せっかく大学で図書館について学んだのだし、それを生かすために異動希望を出してみたらどうか」とアドバイスを受け、はじめて図書館への異動希望を出してみることにしました。その結果、図書館へ異動することとなり、2年がたちます。
 学生時代の友人たちは図書館に就職した者も多く、中には『図書館雑誌』の編集委員を務めていたり、大学図書館から一般事務職への異動を命じられたため、別の大学図書館へ再就職をした友人もいて、彼らの実績や情熱に私は感心させられてばかりです。しかし、私は、図書館職員として勤めていてはできなかった様々な経験をしてきましたし、多くの職員や市民の方々との貴重な人間関係を築くこともできました。また、図書館を図書館側からではなく、市役所の他部署の職員として、また図書館利用者として客観的に見ることにより、図書館がどのように見えているか、どうあるべきか考えることができたと思います。
 友人たちとはここ2年ほど電話やメールで連絡を取り合うのみで直接会っていませんが、近いうちに集まろうという話になっています。そのときには、旧交を温めるとともに、図書館の仕事と図書館以外の仕事の両方を経験した者として、彼らを感心させられるような話をすることができたら良いなと思っています。

  次回は 御殿場市立図書館 鈴木 博さん です。
 

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