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リレーエッセー(第134回)

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リレーエッセー(第134回)

 

「こんな図書館にしたい」「私の出会った図書館員」「心に残るこの1冊」など、図書館員の“おもい”をリレー形式で紹介していきます。

■第134回目は 藤枝市立駅南図書館 の 八木 偉江子さん  です。

 図書館に勤務して12年になります。あらためて数えてみて、いつのまにこれほどの年数が経っていたかと驚いています。
 縁あってお世話になることになった時は、まさかこんなに長くこの仕事に携わることになろうとは夢にも思わなかったのですが、この世界に入ってからの私はもう夢中でした。司書の資格を持たずに入った私は、学ばなくてはならないことや覚えなければならないことが山のようにあったからです。それでも新しいことを知るのは楽しく、その知識がレファレンスに役立つたびに喜びを感じ、それを励みにまた新たなことを学ぶという毎日でした。臨時職員として入った私に研修の機会は決して多くなく、独学の限界に挫けそうになることもありましたが、そのたびに支えてくださった先輩や何人もの館長には感謝してもしきれないほど有り難く思っています。
 今となっては他の仕事が考えられないほど司書の仕事に魅力を感じている私ですが、思い返してみれば図書館を身近に感じられるようになったのは数々の先生方との出会いがあったからだと思います。小学校4年生に始まり大学に至るまで、毎年その学年にあった図書館の使い方や調べ物の仕方について指導してくれる先生に出会ってきました。今思えばこれほど幸運なことはないと思います。私は今年度で退職するため、残された時間は多くないのですが、私が感じた身近な図書館を実現できるよう、思いつく限りのことはやってみたいと思います。
 
 次回は 裾野市立鈴木図書館 の 西澤 慶子さん です。

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