パンくずリスト:このページは ホーム »の下の メールマガジン »の下の 2010年 »の下の リレーエッセー »の下の リレーエッセー(第130回) です

リレーエッセー(第130回)

現在位置:HOMEの中のメールマガジンからリレーエッセー(第130回)

リレーエッセー(第130回)

 

「こんな図書館にしたい」「私の出会った図書館員」「心に残るこの1冊」など、図書館員の“おもい”をリレー形式で紹介していきます。

■第130回目は 浜松市立春野図書館 の 市川 友香 さん です。

 私の働く春野図書館は、美しい山と気田川に囲まれ、平成4年8月の開館以来、地域の憩いの場として利用されています。館内には、春野町出身の白井鐡造氏にちなんだ宝塚歌劇団のコーナーがあります。また、併設されている春野歴史民俗資料館を自由に見学することができます。
 さて、先日カウンターにいると、中学生とそのお母さんから「図書館の司書になるためにはどうしたらいいですか?」とご相談がありました。「そろそろ進路を決めなきゃいけないのよ」と。
 お話を伺いながら、職業や資格に関する本と各種司書講座のパンフレットをご紹介しました。うれしく思うとともに、私自身も、一人の大人として働く姿を見られている!と、ピリッと身の引き締まる思いがしました。
 「そういえば……」と、司書を目指すきっかけとなった小学生の頃を思い出しました。友達と探偵小説に夢中になり、図書館に足しげく通ったものです。当時は、静かでたくさんの本が並ぶ書架に、厳かな雰囲気。圧倒される思いでした。そして、テキパキと立ち動く図書館のお姉さんにとても憧れたものです。
 日々の業務をこなすのに精一杯で忘れがちですが、今、長年の夢の場所で働くことができ、この状況に感謝しなければと感じました。


 次回は 浜松市立西図書館館長 の 鈴木 敬一 さん です。

リレーエッセーへ戻る