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リレーエッセー(第125回)

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リレーエッセー(第125回)

 

「こんな図書館にしたい」「私の出会った図書館員」「心に残るこの1冊」など、図書館員の“おもい”をリレー形式で紹介していきます。

■第125回目は 静岡市立中央図書館の 芹沢 美穂 さん です。

 司書の方々は、いつ頃から図書館を職場として意識し始めているものなのでしょう。私の場合、実は随分適当なきっかけでした。
 大学生活が後半に入っても、私は将来に対してなんの展望も持っていませんでした。友人からの司書の通信教育を一緒に受けないかという誘いに乗ったのは、「資格のひとつでも取っておこうか」程度の軽い気持ちでした。すでに大抵の公共図書館にシステムが導入されていたのに、「今後はコンピュータが活躍するようになるだろう」などと書かれた時代錯誤な内容の教科書には閉口しましたが、地域の図書館で実習した2週間がとても楽しく、勝手に「これが自分の天職だ」と思い込んだのです。その後、丁度地域館を開館する予定だった静岡市に拾ってもらうことができました。
 もし友人が誘ってくれていなかったら、もし実習先で嫌な思いを味わっていたら、もし静岡市の新館開館時期がずれていたら。天職だったかどうかはともかく、いろいろなタイミングが重なってこの仕事に就けたことを思うと、日々愚痴はこぼしつつも、ありがたいことだなぁと思うのです。
 
 次回は 静岡市立中央図書館美和分館 の 山田 芳久 さん です。

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