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2016年2月の貴重書展示

富士山

『富嶽百景』画像

S089.7/1 『富嶽百景』

富士山に関する有名な"県民あるある"に「静岡県民と山梨県民は、富士山がどちらの県のものかで論争になる」というものがあります。実際は、富士山の県境は未確定で、頂上付近も富士山本宮浅間大社の私有地ですので、どちらのものとも言えません。
また、富士山の見える範囲は意外に広く、東京でも建物がなければ路上から富士山を見ることができます。なんと福島県でも見えるポイントがあるそうです。

このように富士山は静岡・山梨両県民に限らず、実に多くの日本人が目にし、文化や信仰の対象になってきました。江戸時代には、富士登山に行けない人のために、小型の築山「富士塚」が各地に作られたり、多くの浮世絵師が富士山を画題にした浮世絵を描いたりしました。

富士山を望む風景は、今でも絵画や写真の画題として日本中で愛されています。

展示期間・場所

期間 2月5日(金)~3月7日(月)
場所 静岡県立中央図書館 閲覧室 貴重書展示コーナー
(期間中、資料を入れ替えて展示します)

展示資料一覧

画像をクリックすると、当館デジタルライブラリーの該当資料または拡大画像が表示されます。

書名等 画像 略説
K915-108-021-021
『富士三十六景 はこねの湖すい』
『はこねの湖すい』画像  この絵では、箱根の芦ノ湖畔東南の上空から俯瞰で見た富士山を描いています。
湖は急峻な崖に囲まれ、その背後に富士山が雄大な姿を見せています
K915-108-021-008
『富士三十六景 上総鹿野山』
『上総鹿野山』画像  鹿野山は現在の千葉県君津市にあります。江戸湾と富士の眺望が開け、馬上の女性も馬を引くものもその絶景に目を奪われています。

S220/1
『駿国雑志 巻之23
『駿国雑志』画像  『駿国雑志』は、駿河国の地誌の写本です。駿河全群の地理、歴史、風俗、人物、植物など、多岐に渡った内容について書かれており、また、彩色をほどこした挿絵もふんだんに盛り込まれているのが特徴です。
巻之23には、三保浦から見た駿河湾や薩埵峠などの風景が描かれています。
S089.7/1
『富嶽百景』
『富嶽百景』画像  絵本『富嶽百景』は、錦絵である『富嶽三十六景』の刊行後、3編の冊子本として刊行されました。『富嶽三十六景』同様、富士山をテーマとした、計102図を収めています。墨の濃淡を用いて、変化に富んだ構図の中に、自然と庶民の生活を織り交ぜて描きながら、関連する説話や伝承をも絵画化して挿入しています。

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