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2015年11月の貴重書展示

小林清親 没後100年

『小学日本略史 段の浦』画像

小林清親は、明治を代表する浮世絵師で「最後の浮世絵師」とも呼ばれています。

小林清親は弘化4(1847)年、江戸で武家の子として生まれました。彼の浮世絵は、光と影を巧みに用いた作風で「光線画」と名付けられ、大人気となりました。

また、風刺のきいたポンチ絵(漫画)や戦争画、歴史画なども多くの作品を残しています。当館が所蔵する清親の浮世絵もこれらのジャンルに類します。

ちなみに、清親は静岡にも縁があり、徳川慶喜とともに駿府に移住し、清水の御穂神社に寄留していたこともありました。その後、静岡市茶町や鷲津村(現湖西市)に移り住んだことも記録に残っています。

展示期間・場所

期間 11月4日(水)~29日(日)
場所 静岡県立中央図書館 閲覧室 貴重書展示コーナー

展示資料一覧

画像をクリックすると、当館デジタルライブラリーの該当資料もしくは拡大画像が表示されます。

書名等 画像 略説
K915-108-045-030
『教導立志基 義経佐藤嗣信の臨終に臨むの図』
『教導立志基 義経佐藤嗣信の臨終に臨むの図』画像

『平家物語』で有名な、佐藤嗣信の臨終の場面を描いたものです。

『教導立志基』は、明治18年から23年にかけて刊行された歴史教訓画のシリーズで、小林清親を含む7名の画工による競作です。

K915-108-049-003
『小学日本略史 段の浦』
『小学日本略史 段の浦』画像

那須与一宗高が、海上に浮かぶ平家の船に立てられた扇の的を、馬上から弓で射落としたという一場面を描いたもの。

『小学日本略史』は、日本史の有名な場面を描いた連作ではないかと思われますが、他にどのような作品があるかなど、詳しいことは分かっていません。

K915-108-049-017
『日本外史之内 源為朝」
『日本外史之内・源為朝』画像

『日本外史』とは江戸時代後期の歴史書で、頼山陽が源平両氏から徳川氏まで武家13氏の盛衰興亡を記し、幕末の尊王攘夷運動に影響を与えました。

源為朝は平安時代後期の武将であり、為義の八男です。父の不興を買い京を追われ、九州で合戦、略奪により勢力を伸ばし、鎮西八郎と称しました。

K915-108-049-018
『日本外史之内 後醍醐天皇」
『日本外史之内 後醍醐天皇』画像 後醍醐天皇は、王政復古を夢みて幕府を討とうとしましたが、正中の変、元弘の乱と二度にわたって失敗し、隠岐に配流されました。ここでは、後に隠岐を脱出した場面が描かれています。幕府滅亡の後、建武新政を行いました。

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