(1)法律書 2
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KO84-14
[『国際法原理』(前ページ)の明治初期翻訳書] |
美国恵頓氏原著(アメリカ、ホイートン氏原著)
堤殼士志(つつみこく しし)訳
『万国公法訳義』巻1,2 御書物製本所 慶応4年(1868年)和装本4冊
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ホイートンの“Elements of International Law”は、中国ではアメリカ人のマーティン(William Martin)(1827-1916)が大意を漢文に訳し、『万国公法』と題して刊行した。マーティンは中国で60余年を過したアメリカ人の宣教師である。彼の漢文は非常にわかりやすかったので、この本が1864年に中国で刊行されると、翌年の慶応元年には早くも江戸で多くの和訳本が出され、競って読まれた。当館所蔵の『万国公法訳義』もそのひとつである。表題紙の模様が中国風である。
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<参考文献>
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吉野作造「わが国近代史における政治意識の発生」
(081-100-48『日本の名著』48 中央公論社 1972年) p.447-450.
岡田良一「西周助『万国公法』」(Z32-44『国際法外交雑誌』71巻1号 1972 年 )p.3-4.
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