[復斎〜ふくさい〜の印記]

 「藕 (「さんずい」に「黄」)」(ぐうこう)は、第十一代林復斎の別号である。
 葵文庫には、同文異形の三種が確認される。

    林 復齋 の印記
    1、角印
    (2.5×2.5cm)
    (朱)AJ12
    林 復齋 の印記
    2、長方印
    (3.2×1.7cm)
    (朱)AC2

    林 復齋 の印記
    3、長方印
    (4.0×1.5cm)
    (朱)AC7

 なお、葵文庫以外の貴重書である「説郛」〜せっぷ〜(K080-16)にも、3のタイプの印記がある。
遭厄日本記事(タイプ1)
 
論語(タイプ2)
AJ12 遭厄日本記事(タイプ1)
AC2 論語(タイプ2)

老子口義愚解(タイプ3)
AC7 老子口義愚解(タイプ3)

 因みに、江戸幕府旧蔵の和漢書を大量に所蔵している内閣文庫には、1と2の同文異形の二種が確認されるという。

<参考文献>
「内閣文庫蔵書印譜」

 
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