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―館長のひとりごと― 平成28年1月

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1月25

 昨日は冷たく猛烈に強い風、今朝は今年一番と思われる冷え込みと寒さでした。それでも、駅から図書館までの坂道を歩いてくると体はほかほかとしてきますし、途中では雪の降り積もった富士山の姿を眺めることもでき、それなりに季節を楽しんでいます。
 
 明日から年に一度の特別整理期間ということで2月4日まで休館させていただきます。御迷惑をおかけしますが図書館にとっては資料を整備するための大切な10日間です。例年主な作業は蔵書の点検です。職員が本のバーコードをなぞって点検していきます。約80万冊をこの数日で点検することは不可能なので書庫の本は数年間に分けて点検します(閲覧室は隔年で実施)。このほか、マイクロフィルムの劣化を防ぐ処理作業や本・雑誌の移動作業、館内施設の清掃・点検・小修理などを行います。今年は書庫室への集密書架設置工事も行います。

 先週の教育委員会定例会で、当館の休館日に関する規則の改正が承認されました。今まで祝日を休館していましたが、県域全体からの利用促進を考え、28年度から祝日も開館します。なお、図書館の業務はカウンター業務だけではなく、それを支える資料整理や環境整備、県立図書館ならではの市町立図書館の支援など大切な業務もありますので、奇数月曜日と月末最終平日を館内整理日としてお休みさせていただきます。これから各方面にお知らせしていきます。
 
 私事ですが、昨日は市駅伝大会でした。ランナーもいますが、おじさんや女性も混じっているOBチームで、58歳の私も毎年誘っていただいています。大変なコンディションでしたが、何とか大ブレーキすることなく襷をつなぎました。今年が最後かなといつも思いながら有難く走らせていただいています。レース後の慰労会も楽しいひと時でした。

1月18

 この前、傘を使ったのがいつだったか思い出せないほど久しぶりの雨です。けっこうな風もあり、靴からズボンの裾まで濡れてしまいました。こんな天候にもかかわらず、開館と同時に利用してくださる方々がいらっしゃいます。有難いことです。

 さて、利用者アンケートの集計結果が担当からまわってきました(11月実施 回答者約300人)。立地場所や施設の老朽化の問題は簡単に解決できないわけですが、全体の満足度は昨年とほぼ同じ88%でした。特に、来館目的の達成度、職員の業務知識などの満足度は95%超でした。専門書を中心とした資料収集と丁寧なレファレンスが評価されていると思いますし、これは当館の職員構成において正規職員の割合が高く、専門性を重視していることとも関係していると思います。館長として大切にしていきたいところです。ただ、挨拶や接遇などで御批判を頂戴することもあります。その点を改善し、気持ちよく、また満足感を持って御利用いただけるようにしたいと思っています。
 
 今月の課長係長会(19日)では、私から28年度の運営方針案を提示し、それをもとに、館としての年間行事予定、各課における作業スケジュールの検討・作成に取りかかります。今年度を振り返りながら運営方針や重点取組を考えています。大きな変更はありませんが、アンケート結果も参考にして、皆様に気持ちよく満足感をもって利用いただけるよう努めるとともに、資料収集(選書)やレファレンス、市町支援といった中心業務、本格実施する市町図書館受取サービス、現在進めている地域資料等のデジタル化などに力を入れたいと思っています。来年度の当初予算案もそろそろ伝達されるころです。慌ただしい時期になってきます。
 
今週は、22日にレファレンス出前研修を富士市立中央図書館で行います。一般調査係の職員が市町の図書館にお伺いして、レファレンス技術等についての研修会を開くものです。今月は12日に袋井市立図書館で、来週28日には浜松市立中央図書館でも実施します。
 
 この土日は全国で大学入試センター試験が実施されました。お隣の県立大学も会場となっており、緊張した面持ちの受験生、物々しい雰囲気の大学職員、高校ののぼり旗を手に激励に駆けつけた先生、心配顔の保護者など、ならではの光景を出勤時に目にして、懐かしい思いに浸りました。

1月12

 年末年始そして連休が過ぎ、今朝の電車の中を見ると、通勤の社会人に加えていつもの中高大の学生がそろい、平常のペースに戻った(が始まった)気がしました。何となく落ち着きます。それに合わせたように明日からは平年並みの寒さになるとか。でもその一方で、梅のつぼみは順調に膨らんでいます。

 先週は年末年始の休館明けということで、特に土日を中心にたくさんの返却本がありました。長期休暇を利用しての仕事のスキルアップや学生の研究、そして御自分の教養向上でしょうか、一つのテーマで5~10冊返却される方が目立ちました。金曜日には1時間ほどでしたが初めてカウンターに座ってみました。本当はもっと早く座るべきでしたが、なかなか勇気が持てませんでした。利用者への難しい対応は隣りの職員にお任せして、単純な貸出・返却だけをやりましたが、それでも緊張しました。守備の下手な選手が守りについている時の気分です。閲覧室をまわっている時とは異なる視点で利用者の様子を見つめることができました。利用者にも職員にも迷惑をかけないようにしながら、こうした機会を増やしていきたいと思います。
 
 今週は17日の日曜日に「歴史絵本講座」を実施します。天竜高校の中村勝芳先生から、富士山のかぐや姫伝説について、地元の高校生たちとともにその絵本を作成したこともまじえてお話しいただきます。9日から25日までは「県立学校連携展」ということで、科学技術高校の生徒たちの学習成果展、静岡地区の公立高校と特別支援学校との様々な交流場面の写真展を開催しています。是非御覧ください。

 昨日は成人の日でしたが、例年この日の全国紙の朝刊には新成人に対する伊集院静さんのメッセージが載ります(洋酒メーカーの広告です。4月1日には新社会人に対しての言葉が掲載されます)。私はいつも楽しみにしています。今回は「一人で歩きなさい。」。一人で歩きなさい。ラクな道を選ぶな。自分だけのために生きるな。元気で明るい若者でいろ。など。成人式などはるか昔の私もちょっと元気をいただいています。
 

1月4日

 本年もよろしくお願い申し上げます。暮れからお正月三が日と穏やかな日が続きました。今朝も苦になるほどの寒さではなく、有難い思いで出勤しました。

 今日は館内整理日で、明日5日からの開館に備えます。年末年始休館中に返却ポストに返された本の処理、新聞の整理、新聞からの情報収集、館内施設の点検・整備などが主な業務です。返却本も新聞も一週間分となるとけっこうな量になります。

 さて、元旦の全国紙に目を通すと、図書館関係の記事はなかったように思われますが、各出版社の全面広告がいくつかありました。
講談社「読みぞめ。元旦は、新しい本を読もう。」(読売・朝日・毎日)
集英社「読書は、平和を守る。」(読売・朝日・毎日)
小学館「夢中力空間へ。」(読売・毎日)
岩波書店「漱石は百年後の未来に何を見ていたか」(朝日)
KADOKAWA メディアワークス文庫の宣伝(読売)、コミックスの宣伝(朝日)
東洋経済新報社「21世紀の不平等」の宣伝
 新潮社、文藝春秋、東京創元社、光文社、廣済堂出版、青春出版社、中央公論新社などの他社も1/3面ほどを使った広告が目立ちました。図書館だけでなく、出版社関係のことも気にかかるようになりました。

 例年、2、3日は箱根駅伝とともに過ごします。昨年は2区、5区を観戦しましたが、今年はテレビの前にくぎ付け状態でした。予選会に出場した大学も含め、この2日間のためにすべてを賭けて打ち込む大学生の姿に感動します。中継が終わると妙に寂しい気分になってしまいます。結果よりも過程が大切であることは勿論ですが、やはり勝負の世界では笑顔になれる者はごくわずかです。きっと多くの学生たちは今朝から様々な思いを胸に、来年の1月2、3日に向かって早朝練習を開始していることでしょう。そんな彼らの姿を想像して力をいただき、自分も頑張ろうと思っています。