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―館長のひとりごと― 平成27年6月

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6月29


 昨日は地域の恒例行事、川の堤防の草刈りでした。この時期の草の成長の早さと強さには驚くばかりですし、暑さの中でのなかなかの重労働です。それでもきれいに刈れると清々しい気分になるものです。午後は朝顔を鉢から地面に移し、棚も作りました。これからの成長が楽しみです。

 先週は木曜日に「子ども図書研究室講演会」を開催しました。当館の子ども図書研究室は平成16年6月のオープン以来、11年が経過しました。この間、児童図書を全点収集し、現在の蔵書は約83,000冊です(是非御利用ください!)。この講演会も、子どもたちの読書活動推進に関わる人たちを支援し、その専門的知識や技術、資質の向上を図ることを目的に開催し、12回目となりました。今回は、東京学芸大学教授で口承文芸研究者の石井正己先生から桃太郎、カチカチ山、鉢かづき姫を題材に、それらが各時代の中でどのように伝えられてきたのか、昔話の持つ力とは、私たちは子どもたちにどのように伝えていけばいいのか、などについてわかりやすくお話しいただきました。200人近い参加者の皆さんの充実感あふれる表情が印象的でした。

 今週後半は東京へ出張です。木曜日は国立国会図書館長との懇談会です。国立国会図書館に行くのは大学時代以来であり、館内見学も含め、楽しみにしています。金曜日は全国公共図書館協議会総会・研究集会が東京都立中央図書館であります。他県の状況を伺う貴重な場と思っています。

 今日の午後は本監査です。監査委員の方からどのような質問や御指摘をいただくことになるのか、朝から緊張しています。
 

6月22日


 今日は夏至、もうすぐ7月の声を聞きます。先週蒔いた朝顔の種から芽が出てきました。これからの成長が楽しみです。今年の梅雨は比較的気温が低く、じめじめした感じが少ないような気がするのは私だけでしょうか。

 先週の木・金曜日は 関東地区公共図書館協議会幹事会、総会・研究発表大会が横浜で行われ、出席しました。いくつかの講演や事例発表があったわけですが、岡本真氏(アカデミック・リソース・ガイド(株))の、公共図書館の資金調達についての講演では、クラウドファンディングサービスREADYFORの説明とその図書館事例の紹介(「陸前高田の空っぽの図書館を本でいっぱいにしようプロジェクト」など)がありました。私にとってREADYFORという言葉は初めてであり、興味をもって拝聴しました。

 土曜日、当館で開催された静岡県図書館交流会では、講師の鎌倉幸子さんから所属するシャンティ国際ボランティア会が実施している「立ち読み、お茶のみ、おたのしみ」移動図書館事業(国際協力NGOをサポートする中間支援組織ジャパン・プラットフォーム(JPF)の助成金利用)=東日本大震災で被災した地域に移動図書館車(軽トラックの荷台に本棚を置いたもの)を走らせたお話を伺いました。内容的に岡本氏のお話につながるものがあり、2日連続のタイミングに驚きました。

 鎌倉さんからは、移動図書館車の利用者の声として

  • お菓子は食べたらなくなるけど絵本は何度でも読めるから好き。
  • 子どもたちを非日常から日常に戻したい。←物を貰って当然の感覚を、図書館の本を借りて返すという行為から直したい。
  • 津波から人間の無力さを感じたが、編み物やガーデニング等の本からは何かを生み出す力を感じることができる。
  • 歴史物を読むと、人生をどう切り開くかを考えられる。
  • 本を読んでいないと、嫌なことを思い出してしまう。何かに集中していたい。
  • 移動図書館は本の貸し借りだけでなく、寄り合いの場、情報交換の場にもなっている。図書館車の脇でお茶を飲みながら話ができる。
  • 特に応急仮設住宅の居住する孤立しやすい老人にとって有効な存在であり、移動図書館車は行く先々で本を貸し出しながら、小規模な寄り合いの場を各地で提供している。

などを伺いました。
 実際に活動している人の話には力があります。本や図書館の存在価値について改めて考えさせられる話であり、挨拶等で決まり切ったことを言っている自分が恥ずかしく思えました。

 今週は、木曜日に「子ども図書研究室講演会」があります。平成16年6月の開室から、毎年行っている恒例行事です。今回は、口承文芸研究者の石井正己先生から桃太郎を中心とした昔話の変遷についてお話しいただきます。
 来週29日には本監査があります。事業概要等の説明があり、その準備も進めます。

6月15


 一週間前の月曜日に梅雨入りしたようですが、今日はその中休みといった感じです。気温が上がると閲覧室の暑さが心配です。

 先週火曜日は館内整理日、新規購入本を開架するスペースをつくるため、利用が多くなかったり、古くなったりした本を閲覧室から書庫に移動しました。各分野の担当職員が該当の本を決めて抜き出し、データ変更し、閉架書庫に移します。私も少しお手伝いしましたが、移す本を選定したり、閉架書庫で請求番号順に納めるには、他の膨大な本を少しずつ移動させる必要があり、その見通しを立てたりするのは素人には難しいことがわかりました。

 水曜日には27年度第1回静岡県読書活動推進会議が県庁で開催され、各課・機関の読書活動推進に係る事業の報告・説明、「静岡県子ども読書活動推進計画(第二次中期計画)」の進行について協議しました。「読書県しずおか」の核となる会議です。金曜日には県高等学校図書館研究会総会・研修会が当館で行われ、研修会では、北海道新聞の編集委員の方から、新聞の「本」欄作りについてのお話を伺いました。昨日は、日本学校図書館学会静岡県支部総会・研究会に参加させていただき、掛川市の学校図書館支援室の活動について勉強させていただきました。以前お世話になった方々にお目にかかることができ、変わらぬ情熱を感じました。

 今週は、関東地区公共図書館協議会総会・研究協議会、静岡県読書推進運動協議会理事会、土曜日には当館で静岡県図書館友の会主催の第19回静岡県図書館交流会が行われます。

6月8日月8日


梅雨入り間近ですが、今週は既に梅雨のような天気予報です。今日も曇り、夕方からは雨になりそうです。

 先週火曜日、富士山に関する所蔵資料を相互活用するための連携協定を山梨県立図書館と締結しました。これは谷野前館長によって進められたことであり、私は美味しいところだけをいただいた感じです。締結式後、第1回の連携推進協議会を開き、今後の活動等について協議しました。先ずはお互いの所蔵資料の確認からになります。第2回は12月に当館で行います。山梨県立図書館は平成2411月に新館となって開館、甲府駅前にあり、利用者は年間90万人(当館の4倍)とのこと。県によって状況は異なりますが、少しうらやましく思ったのも事実です。

 金曜日には、当館の協力車に同乗し、島田から静岡まで移動しました。島田、藤枝は新館となって、駅のすぐ近くで他の商業施設との複合です。このあたりにも時の流れを感じました。

 当館では先週末から静岡駿河区教科書センターとして28年度用教科書の展示が始まりました。今週金曜日には県高等学校図書館研究会総会・研修会が行われます。水曜日には県社会教育課主催の27年度第1回静岡県読書活動推進会議が県庁で開催されます。

6月1日


今日からスーパークールビズのようですが、夏を感じさせる日が増えてきました。今朝は薄曇りで無風です。閲覧室は午前9時で27℃、窓を全開にしても風がないと蒸した感じがします。利用者の皆さんから暑さ、寒さについてのお言葉をよく頂戴します。老朽化した施設で空調設備も古く、快適な環境を提供できないことを心苦しく思っています。

 先週金曜日の月末休館日、防災訓練を行いました。今回は危機管理マニュアルによって新しいメンバーによる防災事務所掌の確認が主たる内容でした。当館の場合、平日の昼間、夜間、土日と3パターンがありますので、各状況の中で利用者の安全をどう確保するかをポイントとしました。

 明日は、山梨県立図書館との富士山関係資料に関する連携協定の締結式が山梨県立図書館で行われます。企画振興課長、調査課長とともに甲府に行ってきます。具体的な活動については、これからの協議となりますが、かたちのあるものを継続的に行えればと思っています。

 多くの高校は先週今週に学校祭が行われ、その後は学習中心の生活に切り替えて期末テストに向かいます。当館も3ヶ月目に入る今週から来月半ばあたり(夏のかき入れ時の前)までが、今年度前半の山場となることを意識して、担当業務に取り組むよう職員にお願いをしました。