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―館長のひとりごと― 平成28年12月

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12月27

今年最後の開館日は朝から雨となりました。季節が違うような暖かい雨に加えてやや強い風もあります。そういう中、来館いただいている利用者には感謝です。午後には止むようですが、多くの来館者を期待していたので少し残念です。

昨日は東部の清水町の新館建設検討委員会でした。築30年が過ぎて老朽化・狭隘化の進む現施設を建て替えて新館にするというものです。自分の町にどんな図書館があるといいのか、現状や近隣市町の図書館と比較しながらの話し合いには夢を感じました。今後は夢が現実になるよう進めていくことになります。

昨日の中日新聞の夕刊1面には、「雑誌売り上げ書籍下回る」の大きな見出しが載りました。出版科学研究所が今年1~11月の販売実績を基に算出した推定販売金額によると、雑誌は前年比7.7%減、ピークだった1997年と比較すると約46%にまで縮小したとのことです。書籍も健闘しているものの、前年比1.6%減で10年連続前年割れとか。大手取次会社の太洋社の倒産や全国規模での書店の廃業が話題になっていますがなるほどという数字です。ここ数年、統計数字が出るこの時期になると、出版業界の危機的状況が話題になります。出版社、取次会社、書店だけの問題ではなく、私たち図書館にも関わりがあります。読書推進、社会教育(生涯学習)の充実、出版文化の維持といった面からも心配です。簡単には解決できない問題ですし、我が国の変化の波の一つであり、他の事象とも共通することのようにも思えます。10年後、20年後がさらに気にかかります。

明日から8日間、年末年始休館です。明日は館内整理と大掃除等です。新年は1月5日から開館します。この日から、「お楽しみ福ぶっくろ」(当館職員が各自でテーマを設定し、それに沿った当館資料を選定して袋詰めした物)を始めます。御期待ください。

今年最終週となった今週、電車内の風景では、朝は部活関係の学生、帰りは買い物客の姿が目立つようになりました。時間の経過が年々速く、特に夏以降は、あっという間でした。少々腹の立つこともありますが、それでも毎日を楽しんでいるつもりです。皆様のおかげで年の瀬を迎えることができました。感謝です。それでは、良いお年をお迎えください。

12月19

ここ数日の寒さや冷え込みが少し緩み、しっとりとした静かな朝でした。昼休みに裏山を散歩すると日向のベンチではお弁当をつかう人たちの姿もあり、穏やかな日となりました。

今日は第三月曜日で館内整理日です。館内ではエレベーター、照明、加湿装置などの点検や工事が、外では老朽化によって使えなくなった暖房用ボイラーの地中重油タンクの撤去工事が行われています。年明けには据え付け工事が予定されています。利用者の方々には今しばらく御迷惑をおかけします。

午前は、毎月末の休館日に行う職員の全体会を今月は今日行いました。この会では毎回冒頭に館長からということで時間をいただきます。季節に因んだことや蘊蓄を傾けた話など気の利いたことを話したいと思いながら、連絡事項が中心で2年近くが経とうとしています。私が以前勤務していたころの館長さんたちのお話は朝礼のようで、中身があって心に残ることを仰っていました。私の場合は、話が苦手、口下手、怠惰による準備不足のため、いつもA4判のプリントを配布してお茶を濁しています。職員には申し訳なく思っています。

今年もあと10日余りとなりました。年末年始は28日から4日まで休館します。そのため、今週23日からの3連休は、休み中に読まれる本を借りられる方々で賑わうのではないかと期待しています。冬になって利用者が減少しています。是非御利用ください。

今夜は当館の忘年会です。月曜日から?と思われるかもしれませんが、勤務の関係上、全員そろう日が週1回のため、開催できる日が限定されます。有難いことに心身の不調等でお休みをとる職員もなく年の瀬を迎えています。全職員による飲み会は何回もありませんし、送別会のようにお別れの会でもありません。楽しく過ごしたいと思います。

12月12

 今朝はこの冬初めて車のフロントガラスが凍っていました。電車からも霜の降りている茶畑が見えました。そのぶん、坂道から眺める富士山は済んだ空気の中で朝陽をあびて輝いていました。気持ちのよい週初めです。

 先週6日の火曜日、静岡書店大賞の発表及び授賞式が静岡市内でありました。今年はこの日を「しぞーか本の日」とし、第1部では書店大商談会も行われ、約100の出版社の参加がありました。私も初めての経験でしたが多くのブースをまわって、各社のおすすめ商品等のお話を伺いました。ただ、どの出版社がどういう本を出しているのか知らないことが多く、相手に申し訳なかったり、恥ずかしかったりでした。一つの県でこうした催しを行うのは珍しいようです。第2部の授賞式は、県内書店員有志による実行委員会の主催で行われました。手弁当による活動だからでしょうか、年々進化しており、やる気やエネルギーを感じるものでした。県図書館協会も協力させていただいています。読書推進の一環として書店と図書館が協力して行うことに意義を感じます。受賞作品は県内各書店にはもちろん、当館にも展示してあります。

 10日の土曜日は、しずおか新聞感想文コンクールの表彰式が静岡新聞社で行われました。審査結果と作品は7日の静岡新聞に掲載されています。審査の時は原稿用紙に書かれた作品を読みながらどんな人が書いたのだろうと想像していたわけですが、初めて本人と出会い、急に距離が近くなった気がしましたし、改めてそれぞれの作品がもう一度頭に浮かびました。作品も素晴らしいものでしたが、本人たちもこれからが楽しみな人たちでした。私の役目の講評は、結局講評らしいという内容にならず、帰途は反省しきりでした。申し訳なく思っています。

 今週は15日に県図書館大会運営委員会があります。今回の反省と来年度への提案等が協議されます。あとの2週間で今年のうちにやっておきたい仕事を片付けなくては、と思いながら、今日から取りかかります。

12月5日

 1週間前と同じような静かで暖かい雨上がりの朝でした。朝陽に輝く雪をかぶった富士山がさわやかでした。週間天気予報を見ると久しぶりに傘マークがどこにもありません。安定した冬の天気になっていくのでしょうか。

 師走に入ったと思ったらもう5日です。1011月と様々なイベントや講演会などがありましたが、今月は少し落ち着きそうです。今日は館内整理日、全職員による本の移動作業や業者による施設の点検を行っています。

 先週金曜日は、図書館のイベントではありませんが、沼津のプラザヴェルデで始まった「ホロコースト展」の開会式に出席しました。ホロコーストの歴史、アンネ・フランクと杉原千畝に関する資料などが展示されています。何となく知っていたわけですが、セレモニーの後しっかり見学して改めて事実を確認することができました。非ドイツ的な書籍を処分するナチスのパネルもありました。

 今週は明日の火曜日、静岡書店大賞の授賞式があります。県内の書店員有志によって始まったこの企画も第5回目となります。書店、図書館が協力して読書推進活動を盛り上げることができればと思い、微力ながら県図書館協会も協力させていただいています。今年はどんな本が選ばれるのでしょう。発表が楽しみです。

 10日の土曜日は、しずおか新聞感想文コンクールの表彰式が静岡新聞社で行われます。小学生、中学生、高校生から全部で7千点以上の応募がありました。表彰される作品は大人も驚くようなレベルです。作品は静岡新聞紙上に掲載されます。当日は講評役ですが、小学1年生から高校3年生を相手に何を話そうか悩んでいます。

 昨日は地域の防災訓練。今年度は町内会の役員なので責任者として参加しました。皆さんの協力のもとに炊き出しなどひととおりのことをやりましたが、平日の昼間いるのはほとんどが高齢者という田舎ですので、実際に大きな地震が起こったらどうなるのか不安になりました。