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―館長のひとりごと― 平成28年9月

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9月26

 先週はよく雨が降りました。秋分の日に予定されていた草薙大龍勢花火も2回延期となりました。今週も明後日あたりからは傘が必要になりそうで、今日明日はつかの間の晴れ間のようです。お彼岸が過ぎましたが、「つきぬけて天上の紺 曼珠沙華」(山口誓子)が今年はなかなか実感できません。

 先週23日、関東地区都県立図書館長会議がさいたま市で行われました(会場のさいたま新都心には初めて行きました)。主な協議題は、防犯体制と障害者差別解消法施行に関わる対応でした。各館の状況等を伺っているとどこも同じ苦労をされていることを実感します。障害者サービスについては、視覚障害に限らず、識字障害など他のハンディキャップを持っている方々への対応も必要という意見が出されました。また、開催県の埼玉からは、再編整備事業(浦和図書館を閉館して熊谷図書館に統合し、久喜図書館との2館体制にしたこと)の経緯等について説明がありました。会議が午後からでしたので、午前は川口市立中央図書館に行ってみました。川口駅前にある再開発ビルの5・6階が図書館で、1~3階は商業施設(3階は書店)です。明るく広くゆったりしていて(延床面積約7,000㎡)、機能面も利用しやすいよう様々な点で工夫されていました。
 
 今日の午前は、第2回県読書活動推進会議が県庁でありました。読書推進に係る各課・機関の事業の中間報告、今年度の「読書県しずおか」づくり優秀実践校・団体の審議、「親子読書」啓発のためのリーフレットの検討などを行いました。

 今週は29日に図書館情報研修があり、データベース活用講座、デジタルアーカイブの基礎などを研修します。

 週末はもう10月になります。1日の土曜日には「ふじのくにブックレクチャー」をお隣の県立大の大講堂をお借りして開催します。講師は小説家の万城目学さんです。予習と言うほどではありませんが、万城目さんのデビュー作「鴨川ホルモー」を読んでみました。

9月20

 台風16号が近づいてきています。出勤時にはひどい雨ではありませんでしたが、予感させるようなやや強い風が吹いていました。夕方から夜半にかけて荒れ始めるようです。幸いにも今日は休館日、利用者への対応はありませんが、職員には状況によっては早めの帰宅を指示しました。
 という話の一方で、今朝、館長室の窓を少し開けると、キンモクセイのあのさわやかな香りが風にのって入ってきました。土曜日には気づかなかったので、ここ2日の変化でしょうか。彼岸の入りとともに秋の訪れを感じました。こんな天気ですがちょっとうれしくなりました。

 先週の火曜日、当館の運営について御意見等を伺う図書館協議会の今年度第1回を開催しました。7月に改選があり、4人の方に新たに委員に就任していただきました(6人は再選)。今回から大学生にも加わっていただき、若い世代の意見も頂戴するようにしました。前半は今年度前半の運営状況の説明を行い、当館の存在を県民にしっかり広めていくこと、子ども図書研究室及び児童書が一層活用されるような取組、デジタル化等による貴重な資料の保存などについて御意見をいただきました。後半は、県が整備を計画している「文化力の拠点」施設(東静岡駅南口:平成32年度完成予定)に当館の一部機能が入ることについて協議しました。現在の立地と比較して、駅に隣接する施設に入ることには賛意や期待をいただく一方、県立図書館らしい機能や中身に対する御要望や御意見をいただきました。この施設については、詳細が決まっていないので、これから話を詰めていくことになります。

 土曜日には、県社会教育課による第2回県高等学校ビブリオバトル大会が当館で行われました。バトラーの高校生、一般の参加者(聴衆)ともに昨年よりも大きく増えて盛況でした。初対面なのに1日経てば本を通して仲良くなっている高校生たちの姿が羨ましく感じられました。私は講評役で20分をいただき、調子に乗って本の紹介までしてしまいましたが、思ったように話ができず、ビブリオバトルの難しさを思い知りました。ちなみに私が高校生にお薦めしたのは、重松清さんの「赤ヘル1975」(講談社文庫)です。皆さんもよかったらお読みください。
 
 今週は22日の秋分の日、県指定無形民俗文化財になっている草薙大龍勢花火大会があり、出席させていただきます。23日は、関東地区都県立図書館長会議がさいたま市で行われます。

 長らく工事をしていたJR草薙駅の駅舎が完成し、18日の日曜日から利用できるようになりました。県立大・県立美術館口(図書館が入っていない?)の階段に設置されている当館のパネルがなかなか素敵です(職員のカメラの腕の良さでしょうか)。是非御覧ください。

9月12日

 週の始まりは曇り空です。今週の天気予報には傘マークが並んでいます。十五夜の月を愛でることは難しいかもしれませんが、予想最高気温は少し下がってきました。朝夕もだいぶ過ごしやすいですね。あと一週間経てば彼岸の入り、残暑もそろそろでしょうか。

 先週火曜日、29年度当初予算の館内ヒアリングを行いました。各課・係から、厳しい状況をわかっているので遠慮がちながら、新たな事業計画や今あるものをこう変えたいという話を伺いました。予算が増えることはないので、どこかを削ってどこかにまわすしかありません。職員の前向きな気持ちに応えたいのですが、電気代など基本的な生活費も危うい状況では、予算担当の苦しい立場も理解できますし、簡単にOKとはいきません。館内で要求案をまとめた後、資料費も含めてこれから四ヶ月ほど様々な折衝が続いていきます。

 金曜日には協力車(巡回車)に同乗し、袋井、磐田、浜松、湖西の図書館にお邪魔しました。館内の様子を見たり、職員の方々からお話しを伺ったり。大きな変化が起こっているわけではありませんが、年1回は各市町の図書館を訪問し、その館の空気を実際に感じることは大切だと思っています。次は11月の伊豆コースです。
 
 土曜日には、清水区興津の清見寺で駐横浜大韓民国総領事館と静岡県による「朝鮮通信使記念シンポジウム」がありました。恥ずかしながら、朝鮮通信使についても、会場の清見寺と通信使との関係も知らなかった私にはいい勉強の場となりました。古寺の海の見える庫裡で、自然の風にあたりながら、遠い昔に思いを馳せました。

 今週は、当館の運営について御意見等を伺う図書館協議会、東海大学を会場にお借りしての大学・専門図書館研修、あと2ヶ月足らずとなった県図書館大会の第3回運営委員会があります。また、土曜日には県社会教育課による第2回県高等学校ビブリオバトル大会が当館で行われます。

9月5日

 今朝は西部地区の大雨の影響で電車のダイヤが乱れていました。秋の長雨の時期には少し早いようですが、今週ははっきりしない空模様が続くようです。残暑が少しでも楽になればうれしいのですが。
 今日は館内整理日、業者による設備の点検を行ったり、職員は閉架書庫内の雑誌の移動作業を行ったりします。

 30日から4日間、文科省主催の新任図書館長研修がインターネット配信によって当館でも開催されました(県社会教育課と静岡市立図書館が担当)。大学の専門の先生、文部科学省や図書館の職員の方から、図書館の意義と必要性、図書館行政の現状、図書館政策の課題、図書館経営、人事管理、資料収集、図書館ネットワーク、各サービス、今後の生涯学習などについての講義がありました。約10人の参加者がありました。いい機会でしたので、私も含めて当館職員も少し聴講させていただきました。

 昨日の日曜日には、今年度第2回の大人のたしなみセミナーを県社会教育課と合同で開催しました。今回は日本城郭協会理事の加藤理文氏から、4月の熊本地震で深刻な被害の出た熊本城について御講演いただきました。私は地域行事のため失礼しましたが、会場ほぼ満員の200人を超す参加者がありました。

 インターンシップの大学生が2週間の予定で来てくれています。図書館情報学を専攻しているようですが、大学で学んだことを実際の業務に結びつけるとともに、県立図書館への理解を深めていただければと思っています。また、別に県職員に興味のある学生を対象としたものも2日間の日程(9月1~2日)で行いました。他の部署も訪問しているようですが、図書館業務について知ってもらい、県職員(教育行政)を目指していただければと思います。

 今週は、来年度当初予算の館内ヒアリングを行います。来年度のことを考える時期になってきました。なかなか厳しい状況下ですが、先ずは各課・係の希望を伺い、館としての考えを固めていきたいと思います。