*************************************************************** 子ども読書情報 ***************************************************************  ┌────────────────────────────┐ 1.│2004・読書週間 10/27〜11/9「落ち葉をしおりに読書の秋」 │  └────────────────────────────┘   ■読書週間がスタートしました。今回は図書館を舞台にお話が繰り広げられる 子ども図書(絵本・児童書)を紹介します。 【ビバリーとしょかんへいく】  自分の図書カードをつくってもらったビバリーは、さっそく恐竜の本を借り ます。返す期日は4月7日。ところが夢中になりすぎて、返す日を過ぎてしまっ たからさあ、大変。罰金をとられる?牢屋にいれられてしまう?恐竜に食べら れてしまう?「ごめんなさい。」と本を返したビバリーに、にっこり微笑む図 書館員。子どもたちにとっての図書館入門にもなる絵本。 (アレクサンダー・スタッドラー作 まえざわあきえ訳/文化出版局) 【図書館だいすき】  主人公の「ぼく」は図書館が大好き。図書館を本の町にたとえて、どんな楽 しみ方ができるかをわかりやすく説明しています。モノクロームのイラストで すが、閲覧室でいろいろな人種、障害のある子もない子も一緒になって本を楽 しんでいる様子が温かい。 (マルタ・アビレス文絵 清水透訳/かたつむり文庫) 【としょかんたんていゆめきちくん】  バクのゆめきちくんは本が大好き。図書館大好き。友達はゆめきち君の本の 話を聞くのが大好き。そんなゆめきちくんの通う図書館で本がなくなる事件発 生。ゆめきちくんは解決できるでしょうか。 (J・B・バロニアン文 L・L・アファノ絵     佐藤見果夢訳 評論社の児童図書館・絵本の部屋) 【みさきめぐりのとしょかんバス】  面積が広く、図書館未設置町村の多い北海道では、ブックモービル(移動図 書館)が本を求める人たちにとって大きな役割を果たしています。そんな北海 道は根室のお話。ブックモービルのクマおじさんと新米司書みっちゃんが本を もって地域をまわる中での、いろいろな人との触れ合いが描かれています。 (松永伊知子作 梅田俊作絵岩崎書店)  その他、小学校高学年から中学生の子どもたちには、次の本などすすめてみ ては? 【晴れた日は図書館へいこう】 緑川聖司・作 宮嶋康子・絵 【ビッビボッケンの不思議図書館】  ヨースタイン・ゴルデル クラウス・ハーゲルップ著 ■国際アンデルセン賞 受賞作品から  9月5日から9日までアフリカのケープタウンで行われたIBBY世界大会 にて、2004年国際アンデルセン賞の授与式が行われました。  今年作家賞を受賞したアイルランドのマーティン・ワッデルの作品で邦訳さ れている主なものは「ちいくまくん」のシリーズですが、県立中央図書館所蔵 のものには「ふたりいっしょだね ちいくまくん」「じょうずだね ちいくま くん」があります。邦訳は「魔女の宅急便」の角野栄子氏によってされていま す。著者の略歴については絵本の扉に説明があります。 「そうさ、ぼくは ちいくまくんの そばにいるよ。」「ふたり いっしょだ  ちいくまくん。」これはそれぞれの絵本の中にある一文ですが、この2冊の 絵本、心がほっこりと温かくなる絵本です。