リレーエッセー(第161回) |
「こんな図書館にしたい」「私の出会った図書館員」「心に残るこの1冊」など、図書館員の“おもい”をリレー形式で紹介していきます。
私は今年の4月に図書館に配属された新人です。とは言え、教育委員会勤務は24年目。3月末までの、前2年間は県内唯一の公文書館である「磐田市歴史文書館」に勤務し、さらにその前は、埋蔵文化財や旧見付学校(博物館相当施設)など博物館関係の仕事に携わっていました。
というわけで、博物館(Museum)、図書館(Library)、公文書館(Archive)の3施設に携わるという、近年言われる「MLA連携」を現在、体感しているところです。
この3施設は言うまでもなく、紙ベースを主体とした歴史資料をはじめとして、収集・保存・整理、さらには研究という共通の要素を持っています。全国には図書館が主体となって、上記の役割を果たし、また3施設を一つの施設「集合体」としている自治体もあります。いずれも情報の共有化という点では理想的な施設と言えます。
磐田市は、古代から続く遠江国、つまり静岡県西部の郷土史・資料を古代から現代まで収集・保存・整理・研究し、さらに3つの分野で情報共有化のため、今のところ、私を発信者として、レファレンスを通し職員間で連携を図っているところです。みなさん、これからの磐田市にぜひ、ご注目ください。
次回は 磐田市立福田図書館 村松 千津子さん です。