830.3-110
[「 英和対訳袖珍辞書 」 文久2年(1862)(複製本)
(原本は、文久2年〜1862〜 洋書調所刊)] |
堀達之助(1823-1892)らが中心となり、ピカ−ド編「新ポケット英蘭辞典」(第2版)の蘭語の部に日本語をあてはめたものである。収録語数は約3万7千語。主として「和蘭字彙」(おらんだじい)の訳語によって翻訳した。訳語は木版であるが、アルファベットの部分は鉛活字を使用している。「pocket dictionary」をそのまま訳して「袖珍」(しゅうちん)の語を用いているが、実際にはかなり大きなものになって「枕辞書」(まくらじしょ)とも俗称された。
我が国では活字本として最初に刊行された英和辞典で、蘭学研究の成果を英学へ継承した業績として、洋学史上大きな意義がある。
当館所蔵本は、文久2年(1862)の初版の複製本。
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<参考文献>
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830-37 「大阪女子大学蔵 日本英学資料解題」(大阪女子大学附属図書館)
830.1-102 「蘭和・英和辞書発達史」(永嶋大典 講談社)
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