江戸後期・明治初期の歴史/資料解説
葵文庫

 

AF135〜138
[M,Noel,M,Chapsal; Abrege de la Grammaire Francaise 1861
(ノエル、シャプサル共著「簡約フランス語文法」)]

 柳川春三(やながわしゅんぞう)、小林鼎輔(こばやしていすけ)が翻刻した「法朗西文典」(ふらんすぶんてん)の原本。大きさはタテ18、ヨコ11cm、98ペ−ジの小形本。「INTRODUCTION」から始まり、10章で構成されている。

 当館所蔵本は2冊で、それぞれ「蕃書調所」(ばんしょしらべしょ)「外国方」(がいこくかた)の印記がある。

 なお、葵文庫中には、本書のほかにノエルとシャプサルの共著によるフランス語の文法書を5種類(AF−140,141,142,143,144)見出すことが出来る。

タイトルペ−ジ
 
本文の一部
タイトルペ−ジ
本文の一部

[「法朗西文典」(ふらんすぶんてん) 慶応2年(1866)]

 ノエル、シャプサル共著「簡約フランス語文法」の日本における翻刻版。開成所の柳川春三が同僚の小林鼎輔と協力して刊行した。上下巻合わせて49丁の和綴じ本で、文字はすべて筆記体の木版刷り。

 慶応3年(1867)には「法朗西文典後編」(AF−139)を発行。これは「法朗西文典」に収めなかった原本の注のみを翻刻したもので、活字印刷である。

 当館には、上下合本1冊(AF−136)、上巻4冊(AF−137)、下巻2冊(AF−138)、「後編」2冊(AF−139)が所蔵されている。

タイトルペ−ジ
 
本文の一部
タイトルペ−ジ
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