江戸後期・明治初期の歴史/資料解説
葵文庫

 

290-3-131
[魯斉亜(ロシア)国都城図](下図)
(ペテルブルグ図)51×72cm 木村芥舟旧蔵

 寛政4年(1792)の大黒屋光太夫将来地図の中の1枚である。光太夫の記憶によると思われる主要な建物や公共施設等の72ヶ所に記号が付され、欄外の左右には、この記号の説明が「国王の花園」、「官人ノ学校」などのように記入され、当時のペテルブルグの中心部の配置を知ることができる。
 咸臨丸の司令官をつとめた軍艦奉行木村摂津守の遺品である。

<参考文献>

    290.9-150「北槎聞略」(ほくさぶんりゃく)杉本つとむ 早稲田大学出版会 1993

魯斉亜(ロシア)国都城図
魯斉亜(ロシア)国都城図