幕末の対外交渉史/遭厄日本記事<ゴロウニン原著>《オランダ語》

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 ロシアの海軍中将で、ディアナ号艦長ゴロウニン(1776-1831)は、文化8年(1811)5月、北太平洋の調査測量とオホ−ツクへの武器弾薬輸送のため、クリル(千島)列島へ向け出航し調査を開始した。当初は日本人との間で友好的に調査が行われていたが、7月23日国後(くなしり)島に上陸したゴロウニン以下7名は松前藩にとらえられ、捕虜とされてしまった。彼らは松前と箱館に監禁され、2年3か月の幽閉生活を送ることとなった。
 本書は、ゴロウニンが、日本幽閉中に体験、見聞したことを記録した手記で、ロシア語による原著のオランダ語訳で第1巻が1817年に、第2巻が、1818年に刊行された。

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