原書は、オランダ兵学校馬医であるポル(F.van der Poll)の、“Handleiding tot Paardenkennis”(1864)である。本書は川本清二郎によって訳されたもので慶応3年(1867)に刊行された。上下2巻からなる。上巻では馬の骨格、外貌、年齢、毛の色など、下巻では飼育法、蹄鉄、疾患などについて述べられている。 本書は江戸時代の西洋馬学書の中で最も図が多く、総計62図が収められており、専門書として高い価値をもっている。特に馬の全身骨格と頚椎の図は、江戸時代において最も優れたものである。 |
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