幕末の兵法書/垤氏三兵答古知幾(でしさんぺいたくちき)

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 プロシアのデッケル著「歩騎砲三兵戦術」(1831)を、オランダ人ブ−コップが蘭訳し、さらにそれを邦訳したもの。嘉永3年(1850)頃の成稿とされている。邦訳者は不明であるが、高野長英という説もある。
 「答古知幾(たくちき)」とは、蘭訳本の書名中のTaktiekの音訳で、「戦術」という意味である。また、「三兵」とは歩兵、騎兵、砲兵を指す。本書の内容はヨ−ロッパにおける軍隊戦術の歴史的事実を詳述したものである。

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