*************************************************************** 子ども読書情報 ***************************************************************  ┌──────────────────────┐ 1.│秋。本の中でドングリ拾いを楽しみませんか │  └──────────────────────┘    県立中央図書館の付近の散策路に銀杏やドングリが見つけられるようになり ました。秋も本番です。幼稚園の造形教育や小学校の生活科・総合的学習で使 われることもあり、子どもたちにとってドングリはとても身近な木の実です。  今回はドングリを取り上げた「子ども図書資料」を何冊か紹介します。 −ドングリ観察事典(小田英智・構成、文/久保秀一・写真 偕成社)−    ドングリの成長の様子を美しい写真で紹介しています。実物大の写真は   ドングリだけでなく、そこで「ゆりかご」を作るおとしぶみや樹液を吸う   昆虫、実の中に卵を生むゾウムシの様子も捉えられています。また、ドン   グリを冬場の食料とする動物達の様子にも触れています。 −ぼくらのドングリランド(佐藤ヒロシ/佼成出版社)−    四国・香川県高松市のドングリランドの話。ここでは里山を守るために、   ドングリ銀行が運営されています。ドングリランドの春夏秋冬、植物や動   物の様子、炭づくりや工作、収穫祭りの様子も紹介されています。 −どんぐりざかのあそびうた(ひろかわさえこ/あかね書房)−    森が赤や黄色に染まる頃、うさぎの家族はピクニックに出かけます。一   台の手押し車をおして。子どもたちは尋ねます。「帰りにのせてくるのは   なあに?」お父さんは答えます。「すてきな物だよ。お楽しみ!」森には   たくさんのどんぐり。おもいきり遊んだ後は、みんなでどんぐり拾い。ど   んぐりは山のように集まりました。ところが、疲れてすやすや眠ってしま   った子どもたち。お父さんの手押し車にのって帰る素敵なものは「子ども   たち」でした。作中に出てくる「どんどんどんぐりのうた」の楽譜もつい   ています。 −いつかどんぐりの木が (イヴ・バンティング作ロナルd・ハイムラー絵 はしもとひろみ訳/岩崎書店)−    アリスが生まれた頃からずっと一緒に、過ごしてきた大きな木。家族を   いやしてくれるだけでなく、近所の人や道行く人に、やさしい木陰を提供   してきた大きな木。ところが、その木の様子が最近おかしいのです。根元   付近の草は枯れ、木の葉もおかしな色になって落ちてきます。原因は…化   学薬品でした。土を入れ替えたり、支えを立てたり、なんとか木を助けよ   うとするアリスの家族や、周囲の人々。しかし、どんどん木は弱っていき   ます。自分にできることはないかとアリスは考えます。「そうだ…。」木   が元気だった頃ひろったドングリの実。新しい命を、アリスは木のそばに   埋めます。大きく大きく育つことを願って…。 −てっきりどんぐり(長谷川直子・作/おおきなポケット福音館書店)−    ドングリを拾うコックさん。それを見て「おいしい料理ができるに違い   ない」と真似して拾い出すおばあさん。それを見て「おばあさんが元気な   のはどんぐりに原因があるに違いない。」と研究のために拾い出すお医者   さん。それを見て「お医者さんの出す苦い薬は、ドングリが材料に違いな   い。」と拾い尽くそうとする男の子。拾っても拾ってもなくならないどん   ぐりに、泣き出してしまう男の子の前に現われた、コックさんの奥さん。   ぐるぐるまわって、お話はどこへ行き着くのでしょうか。  ┌──────────────────────┐ 2.│読み聞かせネットワークステップアップ講座 │  └──────────────────────┘  日時:10月21日(木) 10:00〜15:00  会場:静岡県立中央図書館(レクチャールーム)  内容:午前・講演会        講師・兵庫県教育研究所主任指導主事 笹倉 剛 氏          (勤務のかたわらに読み聞かせを地域で実践。日本子ども           の本研究会会員。著書に『感性を磨く「読み聞かせ」』           など)     午後・情報交換会  参加費:会員は無料。一般は500円(入会する方は800円)  申込み・問合せ:申し込みは、FAXまたは郵送      〒437−1121 浅羽町諸井1263−18 竹内圭子      電話・FAX 0538−23−6548  主催:静岡県読み聞かせネットワーク