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図書館員の棚から3冊(第83回)(2017/04/14)

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図書館員の本棚拝見!
このコーナーでは、あなたの町の図書館員が本や雑誌、漫画を御紹介します。
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■第83回目は 静岡県立中央図書館 首藤 貴光 さん です。■

1 『ママがおばけになっちゃった! 講談社の創作絵本』 
  (のぶみ/さく 講談社 2015年) 

 「ママ死んじゃいやー」「ママ好きー」。この絵本を読み終わったあとの息子(3歳/次男)の言葉です。長男(5歳)は、「ママが死んじゃったらどうする?」という妻の問いに、悲しそうな表情で黙り込んでしまいました。幼いながらに何か感じるものがあったようです。
 この本を読んであげるきっかけとなったのは、息子が通う幼稚園のママ友さんたちの口コミでした。早速おうだんくんで検索してみると、ほとんどの図書館で「貸出中」の表示。全県?全国?にママ友さんの口コミは広がっているようです。
 子は親への想いを、親は子への想いをより一層強くする、そんな絵本です。

2 『ふたごのでんしゃ』 (渡辺 茂男/作 あかね書房 1969年)

 ある日カウンター業務をしている時のことでした。返却された本を手に取ると、何となく見覚えがあるような・・・。パラパラめくっているうちに、忘れかけていた思い出がふわふわと蘇ってきました。幼少期に住んでいた小さなアパート、日当たりの良い一室で私に読み聞かせをしてくれる母の姿。そして、私がこの絵本を好きだったということ。
 約30年振りに読んでみて、なぜこの本が好きだったかも思い出しました。町のみんなに愛されていた双子の電車が、自動車の普及と共に邪魔者扱いとなってしまうのが可哀想。市議会でこの電車は「廃止」とされてしまいますが、最終的には「こどもとしょかん」として生まれ変わり、再びみんなから愛される電車になれて良かった!というのが当時この本を好きだった理由です。
 「こどもとしょかん」として生まれ変わるこの電車に、図書館勤務1年目で再会できたことに不思議な縁を感じました。


3 『サクリファイス』 (近藤 史恵/著 新潮社 2007年)

 ピチピチのサイクルウェアに、怪しく光るサングラス。最近、こんな格好で自転車を漕いでいる人たちをよく見かけませんか?近年の自転車ブームによって、サイクリスト人口は年々増えているようです。ゆったり走りながら景色やグルメを堪能する者、レースに参加する者等、自転車の楽しみ方は人それぞれですが、本作品は後者である「自転車ロードレース」を題材としたスポーツ小説です。
 主人公は、陸上競技から自転車競技へ転向し、プロチームに所属する「アシスト」。自転車ロードレースはエースの勝利がチームの勝利であり、アシストはエースの勝利のために全力を尽くす。アシストとしてのプライド、ライバルたちとの駆け引き、自チームのエースに付きまとう黒い噂。そして、レース中に悲劇は起こる。
 自転車ロードレースは、特有の暗黙ルールや駆け引きがあり少しわかりづらいのですが、レースの知識がない方が読んでもわかるように説明が書かれていて、またその説明が説明っぽくなく、ごく自然に物語に溶け込んでいるのが凄いと思いました。物語も二転三転して面白いので、飽きることなく一気に読み終えてしまいました。終盤は、レース中の事故の真相を巡ってミステリ風となるため、スポーツ小説とミステリが好きな方にはオススメです。


        次回は 静岡県立中央図書館 山﨑 康平 さん です。


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