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図書館員の棚から3冊(第76回)(2016/12/23)


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図書館員の棚から3冊(第76回)(2016/12/23)

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図書館員の本棚拝見!
このコーナーでは、あなたの町の図書館員が本や雑誌、漫画を御紹介します。
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■第76回目は 清水町立図書館 植松 秀子さん です。■

1 『あっちゃんあがつく たべものあいうえお』
  (みねようげんあん さいとうしのぶさく リーブル 2001年3月)
「この絵本、買い替えましょう。これほど修理するまで読まれているのだから、きっと子どもたちが大好きな絵本だよ。」図書館員になりたての頃、当時の館長から言われた一言で、恥ずかしながら初めて知った絵本。それがこの『あっちゃんあがつくたべものあいうえお』です。
表紙の厚い、小さな子どもが扱いやすい絵本です。「あ」から「ん」まで、登場するゆかいなたべものたちと、ことばあそびをしながら、楽しく読むことができます。(濁音、半濁音もあります。)描かれたたべものたちの、かわいらしい表情やしぐさに、思わずプッと笑ってしまいます。1回のみならず、何回も繰り返し読みたくなる絵本です。
どんな絵本を子どもに選べばよいかわからないと悩んでいる方に、私は親子で楽しめる絵本をおすすめしています。この絵本は、子どもも大人も一緒に楽しめる一冊です。今でもこの絵本は子どもたちに大人気で、常に貸出中です。


2 『こんとあき』 (林明子さく 福音館書店 1989年6月) 
とても有名な絵本なので、今さら紹介することもないかもしれませんが、この機会にもう一度読んでみませんか?私の大好きな絵本です。
「こん」はきつねのぬいぐるみです。おばあちゃんから、あかちゃんのおもりをたのまれて、さきゅうまちからやってきました。うまれたあかちゃん「あき」はこんと一緒に成長していきます。ある日、こんの腕がほころびてしまいます。こんとあきは、おばあちゃんに直してもらおうと、さきゅうまちへ電車で旅をします。しかし、旅の途中では、こんが電車の扉にしっぽを挟まれたり、さきゅうで犬にくわえられ、砂に埋められたり・・・。でも、こんは、どんなに大変な目にあってもあきにこう言うのです。「だいじょうぶ、だいじょうぶ。」
ハラハラ・ドキドキの繰り返しですが、最後に新品同様に元気になったこんの姿を見て、誰もが「よかった!」と安心して読み終えます。作者の子どもへの愛情がいっぱい伝わってくる絵本です。


3 『ドロドロドロンキーとゆうすいくん』
  (みやにしたつや作・絵 ポプラ社 2014年9月)
最後はやはり、この1冊でしょう。清水町出身の絵本作家で、「清水町ふるさと大使」としても御活躍いただいている宮西達也さんにより、清水町制施行50周年を記念し作成された、イメージキャラクター「ゆうすいくん」が登場する絵本です。
富士山のそばのきれいな川(柿田川)から生まれた、愛と平和のために戦う、やさしい妖精「ゆうすいくん」。ごみだらけの汚い川から生まれた、人を困らせることが大好きな妖精「ドロンキー」。いじわるが大好きなドロンキーは、みんなを困らせます。そこにゆうすいくんが現れて、次々とかっこよく解決してくれます。ゆうすいくんのおかげで、みんなの泣き顔は笑顔に。清水町とゆうすいくんの魅力がいっぱいつまった1冊です。
実は、今回紹介した絵本以外にも、ゆうすいくんは、宮西さんのある絵本に登場します。是非、探してみてくださいね。


         次回は 浜松市立浜北図書館 鈴木 早苗 さん です。 

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