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リレーエッセー(第195回)


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リレーエッセー(第195回)

「こんな図書館にしたい」「私の出会った図書館員」「心に残るこの1冊」など、図書館員の“おもい”をリレー形式で紹介していきます。

■第195回目は  静岡県立中央図書館 剣持 茂樹  さんです。

  県立中央図書館に勤務して五年目になりました。子どものころから慣れ親しんできた図書館でしたが、以前は「静かに勉強できる場所」「マニアックな本が揃っている場所」といった印象しか持っていませんでした。思えば、図書館の有効な使い方をつい最近まで知らず、もったいないことをしていたものです。レファレンスサービスを知らなかったので、本に関する情報は自力で探すしかないと思っていたり、他の図書館から図書を取り寄せてもらえることも知らないなど…。

 そもそも図書館がどのように運営されているかなど、考えてみたこともありませんでした。県立図書館に勤務して、この図書館の裏側というのは本当にあわただしく、また幅広い業務を行っている所だと感じています。図書の受入れはもとより、市町立図書館の支援、利用を伸ばすための各種企画立案、外部からのレファレンス対応、デジタルでしか出版されない資料への対応検討、などなど。まるで優雅に泳ぐ水鳥の水面下でバタバタもがいている足のようです。

 それにしても、草薙の町から坂を上って県立図書館に通勤していると、この図書館の周囲は本当に自然に恵まれていると感じます。サクラやツツジの時期が終わったと思えば新緑の美しい時期になり、若い葉を透かしてそそぐさわやかな色の光が心地よいです。このメルマガをお読みの方も、ぜひ県立図書館に足をお運びください。遊歩道を散策し、サツキなど季節の草花を眺めながら、ついでに県立図書館と県立美術館に立ち寄るというプランなどいかがでしょうか?身も心もリフレッシュできることと思います。

 
       次回は 静岡県立中央図書館 石間 ゆかり さんです。 

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