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リレーエッセー(第191回)


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リレーエッセー(第191回)

「こんな図書館にしたい」「私の出会った図書館員」「心に残るこの1冊」など、図書館員の“おもい”をリレー形式で紹介していきます。

■第191回目は   御前崎市立図書館 松本 亜泉 さんです。

 我が家には、三人の娘がいる。
 朝から晩まで、キャッキャッと騒がしく「かしましい」とは、このことだと思う。
母である私は、図書館に勤め、読み聞かせをすすめる立場でありながら、家に帰れば、ただただ時間に追われ、子どもに読み聞かせをするのもままならない日々。
 そんな我が家だが、幸か不幸か、三人とも絵本が好きだ。
 長女も次女も隙を見つけては「これ読んで」とせがんでくるし、三女に至っては、絵本を読んでくれない母に見切りをつけ、字も読めないのに、一人で絵本をめくる始末。
 真剣に絵本を聞いている我が子を見ると、本当に絵本には子供を引き付ける力があるんだなあ、と思う。幼稚園や保育園に読み聞かせに行っても、同じことを感じる。
 「いつもは絵本なんて聞かない子が、今日は聞いていた」なんて感想をもらったりすると、嬉しくなってしまう。勿論、私の力ではなく、絵本の力なんだけれども!
 これからも本と子供をつなぐ仕事がしていけたらなあ、と我が子の「ママ絵本読んで!」の声を聞きながら思う、図書館職員の母でした。

   
     次回は 静岡県立中央図書館 島出 洋子 さんです。
 

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