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リレーエッセー(第178回)


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リレーエッセー(第178回)

「こんな図書館にしたい」「私の出会った図書館員」「心に残るこの1冊」など、図書館員の“おもい”をリレー形式で紹介していきます。

■第178回目は 浜松市立天竜図書館 鈴木 智子 さんです。


 浜松市の北端に位置し面積の9割が森林の天竜区、その山あいの道をカラフルな車体に身を包んだ移動図書館車「ぶっくる」が走り始めて、もうすぐ2年になります。
 区内全ての保育園・幼稚園・小中学校のほか、一部の福祉施設や支援教室等の巡回を1台の車でカバーしているので訪問は2ヶ月に1度ですが、子どもたちは親しみを感じてくれているようで、下校中に「ぶっくる」を見つけると、「おーい!」と手をふってくれます。
  区の南端、旧天竜市にある天竜図書館を発着地とする「ぶっくる」ですが、今日は県境の町、佐久間町へ出かける日です。午前中に福祉施設を、午後には小学校と幼稚園を訪問し、佐久間図書館・龍山図書館にも寄ってくる“フルコース”、片道1時間30分かかる道のりを担当職員は朝からお弁当を持って出かけます。

 本が車に載ってやってくるのを楽しみに待っていてくださる施設の方々、校門をくぐると教室の窓から顔を見せてくれる子どもたち、子どもたちを誘って連れてきてくださる先生方、みなさんに支えられて「ぶっくる」は成り立っていると感じます。
 時には貸出冊数に在庫が追いつかず、「持っていく本がない!」とうれしい悲鳴を上げながら、皆さんの笑顔をエネルギーにして今日も業務に励んでいます。

  
      次回は 浜松市立はまゆう図書館 太田 万裕香 さんです。

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