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リレーエッセー(第169回)


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リレーエッセー(第169回)

「こんな図書館にしたい」「私の出会った図書館員」「心に残るこの1冊」など、図書館員の“おもい”をリレー形式で紹介していきます。

■第169回目は 静岡県立中央図書館 佐々木 薫代 さん です。

  ~私の出会った図書館職員~

 小さい頃から図書館に行くことが好きでした。本を読むことも好きなのですが、それだけではなく図書館のもつ雰囲気を味わったり図書館職員と話をしたりすることも楽しみでした。私が子どもの頃よく通った図書館は規模は大きくはなかったのですが、職員の方がとても優しく、いろいろな本を紹介してくれました。その中でも気に入った本は安房直子の「銀のくじゃく」と「ハンカチの上の花畑」。何度も繰り返し読んだことを覚えています。私が図書館好きになったのはその職員の方がいたことも大きかったかもしれません。

 また、御殿場市で教員をしていた頃、職場に移動図書館ライオンズ号が来てくれました。「明日はライオンズ号が来る日だよね」「この前、図書館のお兄さんと恐竜の話をしたら、恐竜の本を持ってきてくれたんだよ。今度はどうかな」と子どもたちはいつも楽しみにしていました。その日は子どもたちも大喜び、本だけではなくいつも来てくれる職員の方と会うのも楽しみだったのです。子どもたちは職員の方のおかげで本と素敵な出会いができたと思います。

 図書館は人と本との出会いの場であります。人と本をつなぐのも図書館職員の役割です。県立中央図書館に赴任してから2年目ですが、県内の図書館を訪ねて職員の方に会うと、図書館のために尽力している様子がわかり、感心させられます。自分も今まで出会った図書館の職員の方のように人と本との出会いが素敵なものになるようにしていきたいです。


  次回は 静岡県立中央図書館 杉田万里子 さん です。
   

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