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リレーエッセー(第159回)

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リレーエッセー(第159回)

「こんな図書館にしたい」「私の出会った図書館員」「心に残るこの1冊」など、図書館員の“おもい”をリレー形式で紹介していきます。

■第159回目は 牧之原市立相良図書館 水野 祥子さん です。

 学生時代に「何か資格を取っておいた方がいいよ」という母親の言葉から、司書課程を選択、講義で日本初の移動図書館の事を耳にした時、心がわくわくし、私の町にも移動図書館車を走らせたい、図書館がほしいと夢を抱いていました。私が母親となった頃、やっと保健センター2階に図書館が併設されました。子どもを連れて絵本を読みに通った県内一小さなその図書館に勤務して4年目の今、あの時、後押ししてくれた母の言葉と20歳に抱いていた夢、ボランティア時代の仲間との再会、新たな人との出会いに感謝しながら難題のレファレンスとも格闘している日々です。
 赤ちゃんからお年寄りまで幅広い年齢層が利用できる公共施設の図書館としての役割は大きいですが、当図書館環境は決して恵まれているとはいえません。市内の学校図書館訪問をしても同様で、司書教諭、担当教諭の職務環境は厳しいものがあり、学校司書の配置を強く望んでいるところです。最終的に行き着く問題は財政(人件費)ですが、望むばかりでなく、休日も機会があれば講座に参加するように心がけています。また個人的にも趣味や興味の幅を広げ、利用者との会話から小規模ならではのアットホームな図書館、魅せる展示で大切な1冊に出会える図書館を目指していきたいと思います。


 次回は 御前崎市立図書館 横山 愛さん です。  

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